コール争奪戦にアストロズとジャイアンツが参戦か

サンディエゴで開催されているウィンター・ミーティング2日目となった日本時間12月11日、ゲリット・コールの代理人を務めるスコット・ボラスはコール争奪戦に2つの「ミステリー・チーム」が存在することを明らかにした。ヤンキース、エンゼルス、ドジャースの3球団が最有力候補と見られるコール争奪戦だが、決着に向けて競争はさらに激化しそうな気配が漂っている。

ボラスが発言した2つの「ミステリー・チーム」は、現地の各メディアの報道によると、アストロズとジャイアンツの2球団であると見られている。ニューヨーク・ポストのジョエル・シャーマンは、アストロズがコールとの再契約に向けて他球団に後れを取りながらも動き始めていることを伝えている。先月、アストロズのジム・クレイン・オーナーは、コールとの再契約に向けて少なくとも何らかの手を打つ方針であることを明らかにしていた。

また、ジャイアンツは西海岸に本拠地を置くという「地の利」を活かせるチームである。また、正遊撃手のブランドン・クロフォードの妹がコールの妻という縁もある。ただし、コールは移籍先を決める際に本拠地の場所を考慮しない(西海岸を優遇しない)ことを明言しており、条件面でヤンキース、エンゼルス、ドジャースにどこまで対抗できるかがポイントとなりそうだ。

なお、ボラスはコール争奪戦が近日中に決着することを示唆しており、日本時間12月13日のウィンター・ミーティング閉幕までにコールの移籍先が決定することが予想されている。スティーブン・ストラスバーグ(ナショナルズ)が投手史上最高額の7年2億4500万ドルの超大型契約を得たことにより、総額3億ドルを超える9~10年契約を手にすることが確実視されているコール。依然としてヤンキース、エンゼルス、ドジャースが最有力候補であることが報じられているが、カリフォルニア州出身の29歳の剛腕を手に入れるのは、いったいどのチームだろうか。

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