三浦マラソン使途不明金、市などの損額4400万円超

三浦市役所

 三浦市などが主催する三浦国際市民マラソンの実行委員会事務局で発覚した使途不明金問題で、市は11日、実行委の元事務局長が裏金を捻出したことなどによる市や実行委への損害額が約4430万円に上ると明らかにした。

 同日開かれた市議会の調査特別委で報告した。市は年明けも調査を続ける方針で、今後も増減を見込んでいる。

 市は、元事務局長が11月に横浜地方法務局横須賀支局に弁償金を供託したことも明らかにし、「一連の不正について自らの損害賠償責任を承認していると捉えている」と説明。一方、供託金は損害額の一部にとどまることから「損害額の最終的な整理を進め、民事事件として、訴訟提起などについて顧問弁護士と慎重に相談を進める」とした。

 また、元事務局長と共謀関係にあったと認め、市が県警に告発した市内のデザイン業者らへの対応も検討していくとした。

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