【急募】台風で壊滅的な被害を受けた2つのキャンプ場の「クラウドファンディング」がスタート! 台風19号により甚大な被害を受けた2つのキャンプ場がいま、復興のための支援金を募るクラウドファンディグを実施しています。目を疑うような壊滅的な被害を受けてしまいましたが、彼ら、彼女らはまったく諦めず、来春からの営業再開を目指しています。あなたもキャンプ場再建の一助を担ってみませんか?

台風19号の被害を受けたキャンプ場の復興をサポート!

2019年10月12日の早朝に伊豆半島に上陸した台風19号。関東地方を北上しながら記録的な大雨を広範囲にもたらし、千曲川や多摩川をはじめ、多くの河川を氾濫させる被害を各地に残しました。

その被害は多くのキャンプ場にも及び、とくに川沿いのキャンプ場の被害は甚大なものでした。いまだ営業を再開できないキャンプ場も少なくありません。

長瀞オートキャンプ場の様子

今回、そのなかでもとくに被害の大きかった2つのキャンプ場、埼玉県の「長瀞オートキャンプ場」茨城県の「上小川レジャーペンション」の現状をお伝えします。この2つのキャンプ場は、たった一夜にして、今まで築きあげてきたすべてが破壊され、濁流に飲み込まれてしまいました。

被害からの復興を目指し、現在この2つのキャンプ場はクラウドファンディングで支援金を募集しています。キャンプ場に以前のような笑顔が戻るよう、ぜひ、クラウドファンディングにご協力ください!

長瀞オートキャンプ場」クラウドファンディングページはこちら

「上小川レジャーペンション」クラウドファンディングページはこちら

荒川の流れと秩父の自然に包まれた埼玉県「長瀞オートキャンプ場」

台風前のキャンプ場の様子

埼玉県秩父にある長瀞オートキャンプ場は、ライン下りやラフティングが人気の荒川が目の前を流れる人気のオートキャンプ場です。

台風が来る前の美しいキャンプ場の様子

すぐ隣の荒川を見下ろす絶好のロケーションのビューサイト、木立に囲まれたプライベート感の高いプレミアムサイト、樹々に囲まれた森のサイトなど、全部で約70のオートキャンプサイトが広がっていました。

またバンガローも40棟ほどあり、グランピングをテーマにしたラグジュアリーなものから旧秩父鉄道の車両を再利用したユニークなものまで、個性あふれるタイプがあり、多彩なラインナップが人気を集めていました。

ですが、今回の台風でそのほぼすべてが壊滅状態に。

これまでも台風で浸水したことはあったそうですが、今回の水量は桁違いだったそう。

サイトに植えられた木々はそのほとんどが根こそぎ流され、美しく整えられたサイトは砂と泥とゴミで無残な姿に変わり果ててしまいました。

棟ごとに内装やインテリアのコンセプトを設定して作り込んでいたバンガローも、その多くが跡形もなく流されてしまったそうです。

これからの冬シーズンに向けて、トイレをすべて暖房便座に交換する工事を行ったばかりだったそう。せっかく整えた設備がすべて台無しになってしまいました。

上流から流されてきた流木などのゴミは被災ゴミとして処理することができず、流木は40cm程に切ったうえで束ね、一般の燃えるゴミとして出すしか方法がありません。この作業にかなりの手間と労力が取られてしまい、なかなか本格的な復興作業に入ることができないのが現状なんだとか。

復旧にかかる費用は少なく見積もっても数千万円単位。それに対し、クラウドファンディング目標金額は500万円。これでは到底すべてを修繕することはできませんが、この現状を多くの人に知ってもらい、たくさんの笑顔と笑い声が集まる場所に戻したい、との思いでクラウドファンディングを立ち上げたそうです。

現在のオーナーは、先代から運営を引き継がれた伊藤文子さん。女性専用サイトやグランピングエリアを設けるなど、女性オーナーならではの目線でキャンプ場を運営し、お客さんのニーズに細かく応えることでキャンプ場の人気を積み上げてきました。

壊滅的な被害を受けてしまいましたが、来年の4月から営業を再開したいと考えています。テントサイトをはじめバンガローなども、元の姿に戻すべく日々、頑張っています。

4月から皆さんに利用していただけるよう、大急ぎで整備していく予定なので、皆さん、ぜひクラウドファンディングにご協力ください。

蛍舞う清流を望む茨城県「上小川レジャーペンション」

茨城県を流れる一級河川「久慈川」の上流部に位置する上小川レジャーペンション。河原のすぐそばに広がる約30区画のオートキャンプサイトやコテージ、バンガローを擁する石井ファミリーによる家族経営のアットホームな雰囲気のキャンプ施設です。

サイトのすぐ隣を流れる久慈川は、普段は小さい子どもでも安心して遊べる穏やかな清流です。

ですが、長瀞オートキャンプ場と同様に今回の台風でこの久慈川が氾濫。

オートキャンプサイトはすべて浸水し、綺麗に芝生が生えそろっていたサイトは砂と泥で埋め尽くされてしまいました。

また、火焚きや炊事のためのバーベーキューハウスも完全に浸水。

かろうじて骨組みは残りましたが、備え付けの囲炉裏、イスやテーブルは木製だったためすべて濁流に飲み込まれてしまいました。

川沿いに植わっていた桜の木は流されずに済みましたが、上流から流されてきたゴミが大量にひっかかり、そのゴミや割れたガラスなどを撤去するのに苦労しているそう。

また、水流によって大きく地面がえぐられてしまった箇所や、大量に堆積した土砂のかき出しなどの作業にいつ取りかかれるか、目処も立たないのが現状だそうです。

現在キャンプ場を運営されているのは、石井さん姉妹とお母様の3人。約40年前に石井さんの祖父母がスタートさせたというこのキャンプ場。「再建は無理なのでは?」という意見もあったそうですが、一日でも早く復活させてお客さんに再開したいという思いで、復興することを決意したそうです。

うちはそれほど大きい規模のキャンプ場ではありません。でもだからこそ、お客さんと密にコミュニケーションすることを心がけ、「受付を済ませたら後は勝手にどうぞ」ではなく、一組一組丁寧にサイトまでご案内をするなど、フレンドリーな接客を続けてきました。

そのおかげか、お客さんはリピーターが多く、今回の台風被害の後も多くのお客さんがボランティアに駆けつけてくださいました。夏には蛍が飛び、キャンプサイトからその光を眺めることもできる自慢のオートサイト。

来年の春には元の姿に戻すべく、全力で復旧作業をしていきたいと思っていますので、是非、クラウドファンディングにご協力ください。

取り戻したいのは、お客さんの笑顔あふれる場所

この2つのキャンプ場を取材して共通していたことは、お客さんの笑顔がまた見たい、ということでした。

被害はこの2つのキャンプ場に限ったことではありません。ですが、まずはクラウドファンディングのページを立ち上げたこの2施設から応援してみてはいかがでしょうか? もちろんこれだけではなく、キャンパーである私たちにできることを、このクラウドファンディングを通して考えてみたいですね。

記事では紹介しきれなかったオーナーの想いが載っています。一度見てみてください。

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