ドジャースが1年1000万ドルで救援右腕・トライネンを獲得

日本時間12月12日、関係者がMLB公式サイトのマーク・フェインサンドに伝えたところによると、ドジャースはフリーエージェントの救援右腕、ブレイク・トライネンと1年1000万ドルで契約合意に達したようだ。昨季はアスレチックスの守護神として驚異的な活躍を見せたトライネンだが、今季は大きく成績を落とし、今月初めにノンテンダーFAとなっていた。ドジャースではセットアッパーとしての起用が予想される。

トライネンは現在31歳。アスレチックス加入2年目となった昨季は68試合に登板して9勝2敗、38セーブ、防御率0.78、被打率.158という驚異的な活躍を見せたものの、今季は右肩の不調や前年の疲労の影響もあり、57試合で16セーブ、防御率4.91、被打率.257と大きく成績を落とした。年俸調停期間のラストイヤーとなる来季は、今季の640万ドルから780万ドル前後への昇給が予想されていたが、アスレチックスはノンテンダーFAとすることを決断。予想額を大きく上回る条件でドジャースとの契約合意に至った。

ドジャースはペドロ・バイエズ、ジョー・ケリーといった試合終盤を担う投手が安定感を欠いており、トライネンが復活を遂げれば極めて大きな戦力となる。クローザーのケンリー・ジャンセンは今季、自己ワーストの防御率3.71に終わったが、デーブ・ロバーツ監督は自軍のクローザーがジャンセンであることを明言しており、トライネンはセットアッパーとして開幕を迎えることになりそうだ。

ドジャースは今オフ、ゲリット・コール(ヤンキースと契約合意)やスティーブン・ストラスバーグ(ナショナルズと再契約)といった大物投手の獲得に失敗しており、トライネンが初めての大きな補強となる。1988年以来となる悲願のワールドシリーズ制覇に向けて、フリーエージェント市場やトレード市場で有力選手の獲得を狙っていることが報じられており、今後どんな大型補強が飛び出すか注目だ。

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