対馬の韓国人客4割減 2019年見通し 島内消費33億円減か

 日韓関係悪化に伴い、韓国・釜山から海上航路で対馬市を訪れた今年の韓国人観光客数は、昨年比4割減の26万人台にとどまる見通しになったことが11日、分かった。
 過去最多の約41万人だった昨年と比べると約15万人の減少となる。対馬市は、韓国人の島内消費額も約33億円減少すると推定している。
 市の国際航路統計などによると、1~6月の上半期に対馬を訪れた韓国人は約22万人で、昨年を約1割上回っていた。しかし、日本政府が韓国向け輸出の規制を強化した7月以降は激減。11月までの5カ月間は昨年に比べ約8割減少した。
 同統計によると、1~11月末の韓国人客数は約25万8千人。市観光商工課によると、12月の釜山-対馬航路は日韓3社のうち韓国2社がほぼ運休状態で、対馬を訪れる韓国人客は数千人にとどまる見込み。年間では26万人台になることが確実となった。
 市は過去の調査から韓国人観光客1人当たりの島内消費額を約2万2千円と試算しており、昨年は推計で約91億円だった。

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