太刀魚テンヤのリーダーはどう選ぶ?素材ごとのメリデメと“間違いない”6アイテム 大阪湾や東京湾などを筆頭に、日本各地で人気が高い太刀魚テンヤ。そんな太刀魚テンヤで悩むのが、リーダーは何を使えばいいかということではないでしょうか。本記事では太刀魚テンヤのリーダーについて、素材ごとの特徴やおすすめ製品をご紹介します。

太刀魚テンヤのリーダーはどう選んでる?

ハイシーズンにはポイントに大船団ができるほど大人気の太刀魚テンヤ。数釣りからテクニカルな釣りまで楽しめるとあって、釣り入門者からベテラン釣り師まで夢中にさせる釣り物のひとつです。

太刀魚テンヤでは、フロロカーボン、ナイロン、ワイヤーといった素材の違うリーダーが使われます。今回は、太刀魚テンヤにおける各リーダー素材のメリット・デメリットをまとめました!

鋭すぎぃ〜な太刀魚の歯

なぜ、リーダー選びに悩まされるか?

その答えはこの鋭い歯の存在です。フックを外す時など、うっかり触れてしまうとスパッと切れてしまうほど……。

特にフォールでしか喰わないような渋い状況では、リーダーの選択ひとつで釣果に大きく差が出たりもします。まずは、一般的に使用されるフロロから見ていきましょう!

フロロカーボンリーダー

太刀魚テンヤで最も多くの人が使っているであろう素材が、フロロカーボンリーダーです。フロロカーボンリーダーには以下のようなメリットとデメリットがあります。

メリット

フロロカーボンリーダー最大のメリットは、スレに強いこと。太刀魚テンヤの場合は根ズレではなく、太刀魚の鋭い歯にスレて切られないようにするため使われます。

また、フロロカーボンは伸びが少なく感度が高いため、小さなアタリも捉えやすいメリットもあります。

デメリット

フロロカーボンリーダーは伸びが少ないゆえ、食いが渋く掛かりが浅い場合はバラシが多くなる傾向もあります。

また太刀魚テンヤで使用するフロロカーボンリーダーは太いので、適したノットで締め込まないとすっぽ抜けることがあります。

▼太リーダーの結束にはこちら

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必要な太さ&長さ

太刀魚テンヤにおけるフロロカーボンリーダーの太さは、10~16号が基本。長さは70センチから最大2メートル程度結束します。

アタリが頻発するような場合では、リーダーに傷が入る確率も高くなるので、長めに結束しておくことをおすすめします。

おすすめのフロロリーダー

▼清光商店 太刀魚フロロリーダー 1m 2本入り

よつあみ製フロロカーボンを採用した清光商店の太刀魚フロロリーダー。スイベルとスナップがセットされており、糸ヨレ対策・素早いテンヤのセットが可能です。

▼クレハ シーガー グランドマックス

シーガーグランドマックスは、シーガーが誇る最高峰のショックリーダー。

他のフロロカーボンラインと比較しても、とても硬く作られており、感度に優れるリーダーです。また、強度の高さもピカイチです。

ナイロンリーダー

フロロカーボンリーダーと並び、使用されることが多いナイロンリーダー。ナイロンリーダーには以下のような特徴があり、フロロカーボンリーダーと使い分けがしやすいです。

メリット

ナイロンリーダーは適度な伸びがあり、テンヤをより自然に操作して誘えるメリットがあります。

適度な伸びはバラシ軽減にもつながり、ヒット後に外れることが多い状況でナイロンリーダーを使えばキャッチ率を高められることもあります。

デメリット

ナイロンリーダーのデメリットは、スレに弱いこと。太刀魚の鋭い歯に当たってしまうと、簡単に切れたり傷が入ったりしてしまうことが多いので、フォール中心の釣りの時は特にリーダーをこまめにチェックする必要があります。

また、伸びる特徴があるナイロンリーダーは、小さなアタリを捉えにくいこともデメリットです。

必要な太さ&長さ

ナイロンリーダーの太さは、10~20号までを太刀魚のサイズに合わせて使い分けるのがおすすめ。

長さはフロロカーボンリーダーと同じく、70センチから最大2メートル程度が基本です。

おすすめのナイロンリーダー

▼モーリス バリバス VEP ショックリーダー ナイロン

原糸製造段階から耐摩耗性を向上させる「VEP製法」によって、ナイロンながら抜群のスレ耐久性を持った製品です。その耐摩耗性の高さは、通常ナイロンの約20倍。

鋭い歯を持つ太刀魚におすすめのナイロンリーダーです。

▼サンライン 太刀魚テーパーリーダー

太刀魚テーパーリーダーは、道糸側とテンヤ側で太さが異なるのが特徴。道糸との結び目が小さくできるので、抜き上げの際に引っ掛かって手間取るなんてことが少ないです。

カラーはクリアとブラックの2種類があり、状況や好みによって使い分け可能です。

ワイヤーリーダー

出典:ダイワ

ワイヤーリーダーは、太刀魚をはじめとする歯の鋭い魚を釣る時に使われるリーダーです。太刀魚テンヤでは近年使用する人が少なくなってきていますが、状況によっては大きなメリットがあります。

メリット

ワイヤーリーダーのメリットは、太刀魚の鋭い歯に当たってもまず切られないこと。

特に連続ヒットしたり、大型が多かったりする状況など、リーダーが傷つきやすい時にそのメリットが大きく役立ってくれます。

デメリット

ワイヤーリーダーのデメリットは、太刀魚の反応が悪くなりがちなこと。フロロカーボンリーダーやナイロンリーダーに比べると、存在感が出やすいためか、どうしてもアタリが少なくなる傾向があるようです。

またオマツリした時に隣の人のPEラインを傷めやすいことから、近年では使用を敬遠する人も多いようです。

必要な太さ&長さ

太刀魚テンヤで必要なワイヤーリーダーの長さは10~30センチ程度ですが、道糸との間にフロロリーダー6~8号を介して結束するのが基本です。

ワイヤーリーダーの太さは、47~48号程度の細くしなやかなものがおすすめです。

おすすめのワイヤーリーダー

▼ダイワ 快適タチウオ ワイヤーリーダー 150

3本入りでコストパフォーマンスが良いダイワの快適タチウオ ワイヤーリーダー。カラーをダークブラウンにすることで、太刀魚に警戒されにくい仕様としています。

▼オーナー TF-W2 ワイヤーリーダー 18cm

TF-W2 ワイヤーリーダーは、強力なトーナメントスナップを採用した太刀魚テンヤ対応ワイヤーリーダーです。

珍しい工夫として、スナップの付け根にピンクパイプを採用することで、バイトマーカー&サイレントを実現している点に注目してみてください。

少しの違いで差が出る太刀魚テンヤのリーダー

フロロカーボン・ナイロン・ワイヤー、それぞれのリーダー素材にメリット・デメリットがありますが、それぞれのメリットを活かし使い分けることで、きっと釣果アップにつながってくれるはずです。

太刀魚の歯で切られて時間・テンヤをロスすることないよう、その日の状況に合わせてリーダーを選択してみましょう!

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