阪神メッセ、呉昇桓、巨人マイコ、燕林昌勇らズラリ 2010年代に活躍したセ助っ人投手たち

今季限りで現役を引退した阪神のランディ・メッセンジャー【写真:荒川祐史】

美人妻も話題となった元巨人マイコラスや10年間で98勝のメッセンジャー

 2019年も残すところあとわずか。2010年代もNPBで様々な名シーンが生まれた。各球団は多くの外国人選手を獲得したが、その中でもインパクトを残した助っ人たちを振り返る。今回はセ・リーグの助っ人投手に注目したい。

【巨人】
○スコット・マシソン投手
 2012年から8年間巨人でプレーし、今オフにNPB生活に終止符を打ったマシソンは通算で421試合に登板。2016年には70試合に登板し、8勝4敗、41ホールドを挙げて自身2度目の最優秀中継ぎ投手に選ばれた。現在はカナダ代表として東京五輪出場を目指している。

○マイルズ・マイコラス投手
 2015年にレンジャーズから巨人入りしたマイコラスは加入初年に21試合に登板し、13勝3敗、防御率1.92と大活躍、ローレン夫人も話題となった。2016年には成績を落としたものの、2017年には再び14勝8敗とし、翌年にカージナルスで米球界復帰を果たした。

【阪神】
○ランディ・メッセンジャー投手
 2010年に阪神入りし、今季まで10年間プレーし、通算98勝を挙げた。2014年には自身最多の13勝(10敗)で最多勝、226奪三振で最多奪三振と活躍した。

○呉昇桓投手
 韓国プロ野球(KBO)で最多セーブを5度獲得した呉昇桓は2014年にサムスン・ライオンズから阪神入り。来日初年は64試合に登板し、39セーブ、2勝4敗、防御率1.76と活躍。さらに翌年も41セーブと2年連続で最多セーブとなった。

○ジェイソン・スタンリッジ投手
 2007年にソフトバンク入りし、阪神には2010年4月に加入した。2010年には11勝(5敗)を挙げた。NPB通算では75勝68敗。阪神に入団以後は8年間で6回規定投球回数に達していた。

最多セーブ2回の燕バーネットに2015年最優秀防御率の広島ジョンソン

【ヤクルト】
○トニー・バーネット投手
 2010年から6年間ヤクルトに所属し、12年と15年には最多セーブを獲得するなど活躍。2015年に防御率1.29、41セーブと圧巻の成績でリーグ優勝に貢献し、オフにレンジャーズと契約した。

○林昌勇投手
 2008年からヤクルトの守護神として活躍した林昌勇は、2010年にキャリアハイの35セーブを挙げ、防御率1.46とした。5年間で238試合を投げ128セーブをマークした。

【DeNA】
○エドウィン・エスコバー投手
 2017年に日本ハムでNPB入りし、同年7月には黒羽根利規捕手とのトレードでDeNAに加入。今季は74試合で救援登板し、33ホールド、防御率2.51をマークして球団初の本拠地でのクライマックスシリーズ開催に貢献した。

【広島】
○ブライアン・バリントン投手
 2011年から4年間広島でプレーし、来日初年に13勝(11敗)、防御率2.42の好成績を残した。この年のオールスターにも出場。2013年には開幕投手も務めた。

○クリス・ジョンソン投手
 2015年に広島入りし、初年から28試合を投げて14勝7敗、防御率1.85で最優秀防御率のタイトルを獲得、翌年の開幕投手を務めた。5年目の今季も11勝(8敗)を挙げ、防御率2.59と活躍を続けている。

○キャム・ミコライオ投手
 2012年から3年間、広島でプレーしたミコライオは2012年途中までリリーフとして回ったが、途中からクローザーに転向し、初年度は21セーブ15ホールド、3勝5敗、防御率2.79と活躍。3年連続で20セーブ以上を挙げた。

【中日】
○ラウル・バルデス投手
 2015年にブルージェイズ傘下3Aバッファローから中日に入団し、3月28日の阪神戦で初登板。初年度は22試合に先発し、5勝(8敗)とした。2016、17年も6勝を挙げていた。(Full-Count編集部)

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