ベントレー、ラグジュアリー・グランドツアラー「フライングスパー」日本発売

 エクステリアは、ひと目でベントレーと分かる、掘りの深いモダンなデザインであり、優雅さと優しさを感じさせるプロポーションとなった。その大柄なボディの全長×全幅×全高は5316×1484×1978mm、ホイールベース3194mmだ。全長21mm、全幅2mmのサイズアップであり、全高は4mm低い。車両重量は38kgも軽量化されたとはいえ2437kgに達する。ただし、フロントアクスルを130mm前方に配置してホイールベースを129mm延長しているのが肝だ。

 搭載するパワーユニットは、6リッターW型12気筒DOHCツインターボ。最新のエンジン制御技術を採用し、最高出力635ps/最大トルク91.8kg.mと先代モデルよりも飛躍的に強化している。トランスミッションは先代のトルコンATから8速デュアルクラッチ式に換えて組み合わせる。駆動方式はアクティブAWDで、通常時はリア・アクスルにトルクを伝達する2WDで走行する。

 が、路面状況の変化やスリップの発生を検知すると、フロント・アクスルにもトルクを伝達。このトルク配分は選択したドライビング・ダイナミクスモードに応じて変化する。

 四輪操舵システムであるエレクトロニック・オールホイール・ステアリングも初採用し、後輪は低速時には前輪と逆位相に最大4.1度、高速時には前輪と同位相に最大1.5度操舵する。日本での価格は2667万4000円(税込)。納車は2020年4月以降の予定だ。

 今回の新型フライングスパーの発表にあわせて、SUVモデルであるベンテイガの日本限定特別仕様車「ベンテイガV8 - ア・リミテッドエディション by マリナー・エクスクルーシブリー for ジャパン」も公開。日本に向けて10台だけ製作する特別なモデルで、価格は3000万円。(編集担当:吉田恒)

ボンネットの下には、6リッターW型12気筒DOHCツインターボ、最高出力635ps/最大トルク91.8kg.mが収まっているベントレーの新型フライングスパー

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