長崎県内の水痘患者数が注意報レベル1に 県「ワクチン接種を」

 長崎県は13日、感染症発生動向調査(12月2~8日)で、県内の定点医療機関の水痘(水ぼうそう)患者報告数が注意報レベルの「1」に達したと発表した。県はワクチンの定期接種の徹底を呼び掛けている。
 県医療政策課によると、水痘は「水痘帯状疱疹(ほうしん)ウイルス」で起きる発疹性の病気で、9歳以下の発症が90%以上を占める。ウイルスが口や鼻から侵入すると、約2週間の潜伏期間を経て、全身に発疹が現れ、水疱ができる。ほかの病気を併発した場合や、成人や妊婦、免疫が低下した人では重症化し、命にかかわる場合もあるという。
 ワクチンの定期接種は1歳から3歳未満が対象。同課は「定期接種を受けていない人は早めに受けてほしい」としている。

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