自然や農業の魅力、豊かな色彩で 16日まで企画展

横浜の自然や農業風景をテーマにした企画展=横浜市緑区

 生まれ育った横浜でア-ティストとして活動する松井奈穂さん(31)=横浜市緑区=が「Gallery N.(ギャラリ-・エヌ)」(同区中山町)で企画展を開いている。色彩豊かな絵画など30点余りを展示し地元の自然や農業の魅力を伝える。16日まで。

 同区の県立四季の森公園でかれんな白い花を咲かせるエゴノキや、ピンク色の大根が栽培されている保土ケ谷区の畑、9月の台風15号で被害を受けた畑で作業する旭区の農家の姿を描いたアクリル画などが並ぶ。いずれも松井さんが頻繁に訪れるスポットや身近な光景が鮮やかな色使いで表現されている。カボチャやナスなど地元野菜の花を描いた絵皿や砂絵も並ぶ。

 幼少期から地域の公園を散歩するなど自然に慣れ親しんだという松井さん。「都市部に残る自然だからこそ価値があり、後世に残したい」との思いから、地元の自然や農の風景を題材に絵画などを制作し、昨年から企画展を開催している。

 松井さんは「自然を楽しんだり、地元農産品を味わったりするだけでなく、現場に関わる人のありのままの姿も知ってもらいたい」と話している。入場無料。午前10時~午後6時(16日は午後2時まで)。

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