版画と風景を一緒に 長崎・聖福寺 きょうまで田川憲作品展

聖福寺を題材にした版画などが並ぶ会場=長崎市、聖福寺方丈の間

 長崎の版画家、田川憲(1906~67年)の作品展が14日、長崎市玉園町の聖福寺で始まった。15日まで。
 聖福寺を題材にした「唐寺の雨」「鬼塀」など版画7点のほか、スケッチと作品にまつわる手記を展示。同寺で開くのは初めてで、版画とその作品の題材になった風景を同時に楽しめる。長崎市松原町の公務員、浜口一成さん(51)は「手記と一緒に版画を見ることで、田川さんの作品に込めた思いがよく分かる」と世界観に浸っていた。
 15日は午前10時から午後4時半まで。境内で「起き上がり小法師(こぼし)」の絵付け体験(千円)のほか、文化財案内(午後2時開始)もある。入場無料。

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