レイズの2年13億超での筒香獲得は「大きな賭け」 米記者はMLBへの適応に注目

DeNA・筒香嘉智【写真:荒川祐史】

レイズ番記者「文化に適応できるか、プレーレベルはどうだろうか」

 ポスティングシステム(入札制度)を利用してメジャー移籍を目指していたDeNA筒香嘉智外野手が、レイズと2年総額1200万ドル(約13億1100万円)で契約合意した。DeNAには譲渡金として240万ドル(約2億6200万円)が支払われることになる。

 米メディアも筒香のレイズとの契約合意を続々と報道。MLBネットワークは、番組「ハイヒート」でタンパベイ・タイムズのマーク・トプキン記者に筒香について聞き、そのシーンを番組のツイッターで公開した。

 番組内でトプキン氏は筒香はパワーがあり、出塁率が高く、選球眼もいいことを紹介。日本の野手はメジャーで苦しむことも多いが、「レイズはそのパワーがメジャーでも通用すると願っている」と指摘している。起用法については「守備は素晴らしいとは言えない」として「レフトに限らず、三塁手かDHとして使おうとしているのではないか」と予測している。

 トプキンス氏はさらに「日本の選手との契約にはクエスチョンマークがいつもつきまとう。文化に適応できるか、(メジャーでの)プレーレベルはどうか。レイズは彼が上手く適応できることに賭けたということだ」とも指摘している。そして「レイズは資金豊富とは言えないので大きな賭けといえるだろう」と改めて述べ、「火曜日(10日)の午後だったと思うが、レイズの球団幹部がサンディエゴで公開練習を見て感心したようだ。それで契約に至った」と経緯を説明している。

 トプキンス氏はまた、レイズの事情についても説明。「日本選手についてはスカウトを送っていつも気にかけていたと思う。ただ、このようなプランが初めからあったわけではなく、(様々なことが起こった過程のなかで)結果的に起こったことだろう」と指摘。「トラビス・ダーノー(捕手)がブレーブスと契約したり、トミー・ファムの(パドレスへの)トレードなどがなければ、また違ってきたかもしれない」と説明している。(Full-Count編集部)

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