ロゴやイラストの外注費はいくら? クラウドソーシングやテンプレートを活用しよう

Jimdoを使ってホームページ制作をスタートするための基本的なことについては前回説明しましたが、今回は仕事の受注に向けて、より具体的に知っておきたいことについて解説します。

  • ホームページ制作と一緒に相談されるのは「ロゴデザイン」「チラシや名刺のデザイン」「イラストの作成」「写真撮影」。
  • できない部分は断ってもいいが、外部のクリエイターに「外注する」のも手。
  • 外注費はクラウドソーシングを参照に。
  • 見積書は必要。既存のひな形やテンプレートを使うといい。
  • Jimdoにはホームページ制作に必要な標準機能のほか「お問い合わせフォーム」や「ネットショップの機能」もある。

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ホームページを制作する前に必要なこと「材料」を準備しよう

ホームページを受注する際に必要になるのが、見積書です。そのときに1人で完結できる内容であればよいのですが、ホームページ制作においてしばしば発生するのは、次のような依頼です。

  • ホームページを作るついでに、ロゴを作ってほしい
  • せっかくなので店舗の中やメニューの写真を撮ってほしい
  • スタッフの似顔絵イラストを描いてほしい

実はホームページ制作に入る前に「材料を準備する」という大事なプロセスがあります。ホームページでいう材料とは「写真」や「文章」「イラスト」など。それらを組み合わせて、ホームページの形にしていきます。

料理でいうと、

【材料】写真やイラスト、ロゴ、文章
【調理】それを組み合わせてホームページの形にする

と考えるとわかりやすいでしょう。依頼主にすべて用意してもらう場合もありますし、「ホームページ制作と一緒にお願い」と相談されるケースもあります。

すべて自分で対応する?それとも誰かに依頼?

ホームページ制作とともによく相談されるのは、以下の4点です。

  • ロゴデザイン
  • チラシや名刺のデザイン
  • イラストの作成
  • 写真撮影

依頼主側で用意する場合は問題ありませんが、これら材料の準備も合わせて依頼されたらどうしますか? すべて1人で対応するクリエイターもいますが、それぞれのクオリティや1回に請け負える業務量を考えると、1人で全部をこなすのはオススメしません。できない部分は断ることもあるでしょうが、外部のクリエイターに協力してもらいながら進めるという手もあります。この外部の専門家に仕事の一部を依頼することを「外注する」といいます。

  • ロゴデザイン・チラシや名刺をデザインする人 → グラフィックデザイナー
  • 写真撮影を担当する人 → カメラマン、フォトグラファー
  • イラストを作成する人 → イラストレーター

依頼内容に応じて、このような専門家に相談することもあります。

  • 文章やキャッチコピーを作成する人 → ライター
  • 動画制作を作成する人 → 動画クリエイター
  • 複雑なプログラムを組む人 → プログラマー

など、さまざまなジャンルの専門家がいます。

外注費はいくらと考えればいい?

外注する際、一番気になるのはやはり費用ですよね。知っている人の中に、該当するクリエイターやカメラマンがいれば、直接聞いてみるのが一番です。ただし、経験や実績、また依頼する中身によって料金がまちまちなのが現状です。

クオリティと料金が見合っていて、納得できる金額であれば問題ありませんが、一般的にどのぐらいの相場なのか知りたい場合は、クラウドソーシングの料金表を参考にしてみるのも手です。

クラウドソーシングとは
クラウド(crowd:群衆)とソーシング(sourcing:業務委託)を組み合わせた造語。不特定多数のクラウド(群衆)がなにかを作り上げていくことをいう。インターネット上で不特定多数の人に仕事内容を提示し、選定したい人に対して仕事を依頼し、仕事のやり取りもほとんどネット上で完結する。ランサーズやクラウドワークスが有名。

実際に、どのぐらいの料金で発注されているのでしょうか?ここでは、ランサーズに掲載されている仕事依頼一覧を参考にした価格を紹介します。

  • 内容,料金(多い価格帯)
  • ロゴデザイン,27500円~55000円
  • チラシデザイン(A4・両面),25000円~50000円
  • イラスト作成,1点3000~20000円 ※1
  • 写真撮影,10000円~30000円
  • 文章作成(記事作成),1記事 3000円~20000円

※1:依頼する点数、大きさ、絵柄の複雑さによって変動あり

身近で外注先が見つからない場合、こうしたクラウドソーシングを利用するのもよいでしょう。

写真素材は撮影済みのものを購入することも

写真素材については、必ずしも撮影が必要ではない場合があります。たとえば、ごく一般的なオフィスのイメージや人が働いているイメージ、あるいは街並みなど、あらかじめ撮影済みの写真(ストックフォト)が販売されているサイトもあるので、こうしたサービスを利用することもあります。1枚数百円~数千円程度で購入できます。

【オススメの写真素材販売サイト】

など。

※各サイトの利用規約は、必ず確認してから使用しましょう。

見積書の作り方について

このように、ホームページ制作以外の部分も依頼されたら、まずは外注費がどのぐらいかかるかも含め、全体の制作予算を算出し、見積書を作成します。見積書はホームページ制作を受注するうえで必要になりますので、覚えておきましょう。

見積書のひな形は?書き方はどうする?

見積書の作成は、MicrosoftのExcelを使って作成するのがオススメです。ゼロから自力で型を作成する方法もありますが、ネットで「Excel 見積書 無料テンプレート」と検索すると、無料でひな形を配布しているサイトもあります。ダウンロードして利用すれば、すぐに見積書を作成できます。

※会員登録が必要なサイトがあります。各サイトの利用規約は、必ず確認してから使用しましょう。

ここでは、以下のサイトより無料でダウンロードしたテンプレートを使用しています。

エクセルで使える!無料の見積書テンプレート【厳選雛形30素材】|Misocaテンプレート

(テンプレート名:見積書テンプレート チェックブルー)

このテンプレートは、あらかじめ計算式が埋め込まれているので、「数量」「単価」を入れるだけで、「金額」「小計」「合計金額」が自動で表示されます。

【消費税の欄について】

テンプレートでは、8%になっていたので10%になるようセルの計算式を以下のように変更しています。

=PRODUCT(F37,0.08)の計算式を =PRODUCT(F37,0.1)に変更しました。

材料が揃ったらいよいよホームページ制作へ

ホームページ制作を受注し、文章や写真、その他の材料がすべて揃ったら、いよいよJimdoを使ったホームページの制作に入ります。Jimdoには以下の機能が標準でついています。

  • 画像や文章、ロゴマークの掲載
  • フォトギャラリー(スライドできる機能あり)
  • Googleマップの表示
  • SNSと連携する機能
  • テンプレートを変更したり、全体のカラーを変更する機能

また、ホームページ制作に必要な標準機能のほか、お問い合わせフォームやネットショップの機能もあります。

お問い合わせフォーム作成機能

Jimdoには、お問い合わせや予約をメールで受け付けるための「フォーム」を作成する機能があります。基本的な操作で項目の増減が可能なので、カスタマイズも簡単です。プランにかかわらず、一つのサイト内にいくつでも設置できます。

ネットショップ機能

Jimdoで作成したホームページの中に、買い物カートのしくみを組み込める機能です。お店のように商品を並べ、欲しい人が買い物カートに入れると、ホームページ上で料金を支払えます。

契約しているプランによって掲載できる商品点数や決済機能が違ってきますが、何かしらの販売機能をつけたいときにはとても便利です。

  • 項目,プランごとの内容
  • 商品点数,・JimdoFree(無料版):5点 ・JimdoPro(有料版):15点 ・JimdoBusiness(有料版):無制限
  • 決済方法,・JimdoFree(無料版):Paypalのみ ・JimdoPro、JimdoBusiness(有料版):銀行振込・代引き・請求書、Paypal・Stripe

※Paypal、Stripeはクレジットカード決済の導入ができるサービス。

自力で対応が難しいところは外注も検討しよう

ホームページ制作の前に「材料を揃える」という大事な過程があることを解説しました。自力で対応が難しいところは外注することも検討しましょう。また受注するときに、必ず見積書が必要になるので、書き方を覚えてくださいね。

次回は、仕事の獲得方法や定期的に仕事をもらうためのヒントをお届けいたします。

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