首里城炎上が表紙となった写真集発売で物議 発売一ヶ月で1万部超えでも「わざわざ燃えてる写真使うとはどういう神経だ!」

画像は『報道写真集 首里城』より

炎上する首里城が表紙の写真集に「悪趣味」の声が寄せられています。写真集の売り上げは首里城の再建ために使用されるというものの、火災をネタに写真集を販売することに疑問を抱く人も少なくないようです。

売れてはいるものの…

10月30日の首里城火災を受け、沖縄タイムス社が発行した『報道写真集 首里城』が発売から1カ月で1万部を突破したことが報じられました。

同写真集は、首里城の歴史や火災の惨状、復元されてきた過去などを紹介する内容で、売り上げから経費を差し引いた利益全額が首里城の再建ために寄付されるということです。そして、11月14日に販売を開始して以降予約が殺到し、1カ月で1万部を突破した事が明らかになりました。

しかし……。

首里城再建を願い購入する消費者が多い一方で、悲しみも癒えない中で火災をネタに写真集を販売することに疑問を抱く人も少なくないようです。

特に表紙の写真が首里城が燃えている瞬間ということもあり、ネット上では「首里城が燃えてるのを表紙にするのは悪趣味だと思う…」といった声をはじめ、

「火災の写真を写真集にするって頭おかしいの?」

「県民国民の心の傷も癒えぬ内から、炎上シーンを表紙にして売るかね? 出版に携わった奴の顔が見たいよ」

「わざわざ燃えてる写真使ってまで首里城の歴史を伝える意味があるのか? と思います」

「首里城写真集、燃えてる写真を表紙にするのはどうなんだろう…。インパクトはあるかもしれんけど。ちょっと嫌な気持ちになる」

「首里城の火災の写真集を出す…あまりにも不謹慎」

「そんな炎上した写真使わなくていいのに。なんでわざわざ」

「震災で崩れた熊本城は地道に復興に向けて頑張ってるのに、人災で起きた首里城の写真集出して再建に寄付って? ましてや炎に包まれた首里城の表紙でお涙頂戴はいい加減にしてほしいですね」

といった声も寄せられています。

首里城火災から僅かな期間で発売された同写真集。炎上した事への悲しみが癒えない人や、再建への気持ちが大きい人ほど、炎上している瞬間の写真は見たくないものなのではないでしょうか。(文◎絹田たぬき)

※タイトル画像は『報道写真集 首里城』より

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