2019年10月7日にサービスが開始されたPayPayフリマ。1ヵ月で100万ダウンロードを突破したほどの勢いがありますよね。でも、気になるのはメルカリとの違いではないでしょうか。今回は、PayPayフリマとメルカリで何が違うのか?を踏まえて、ユーザーとしての注意事項を紹介していきます。
キャッシュレス決済PayPayとの連携を打ち出したPayPayフリマ
PayPayフリマはヤフーが提供しているフリマアプリです。ヤフーといえば、すでにヤフオク!があるし、フリマ出品もできるのでは?と思ってしまいますよね。でも、今回「PayPayフリマ」としたのは、キャッスレス決済のPayPayとの連携を強く打ち出すことが目的といえそうです。PayPayフリマで売ったときの売上金は、PayPay残高にチャージすることができます。ということは、PayPayが使えるお店での支払いに売上金が使えるということですね。ちなみに、PayPay株式会社のプレスリリースによると、PayPayが使えるお店の数は、全国に170万カ所以上あります。
PayPayフリマとメルカリとの違い
フリマアプリとしてPayPayフリマの先を行くメルカリ。PayPayフリマとメルカリにはどういう違いがあるのでしょう。実際に使ってみて、この違いはいいな、これは便利だなと思った仕組みやサービスを紹介していきます。
配送方法や送料負担の違い
【メルカリ】
・配送方法:らくらくメルカリ便、ゆうゆうメルカリ便の他に、レターパックや定形外郵便などが使える
・送料の負担:出品者か購入者。出品者が選べる。購入者の場合には、着払いで送る。
【PayPayフリマ】
・配送方法:ヤフネコ!パックか、ゆうパケット・ゆうパック(おてがる版)
・送料の負担:出品者(購入者の負担はない)
まずは配送方法や送料の負担の違いです。メルカリの配送方法は、らくらくメルカリ便やゆうゆうメルカリ便の他に、レターパックや定形外郵便など出品者が選ぶことができます。
送料を出品者と購入者のどちらが負担するのかも、出品の時点で出品者が決めることができますよね。でもPayPayフリマの場合には、送料負担は出品者と決められています。配送方法も、ヤフネコ!パックか、ゆうパケット・ゆうパック(おてがる版)のどちらかしかありません。配送方法を絞り込んで、しかも送料負担を出品者で一本化させることで、配送に関するトラブルや分かり難さを解消しようと考えているのでしょう。
実際のところ、買う側としては送料の負担を気にすることがないので、買いやすいと感じてしまいます。一方で、出品する側はどんな商品でも送料を負担することになるので、物によっては価格を高くすることになりますよね。それと、最大サイズ(ゆうパックの170サイズ)を超える商品、例えば大型の冷蔵庫とか家具などは、出品ができないので注意が必要です
値下げ交渉
【メルカリ】
・基本的にはコメントを通してユーザー同士が行う。ただし、カテゴリによってはオファー機能があるので、他のユーザーに見られることなく値下げ交渉が可能
【PayPayフリマ】
・全ての商品において、「価格の相談」ができる。価格の相談をしている具体的な金額は他のユーザーには見えない。商品への問い合わせなどからの交渉は禁止。
フリマ特有の値下げ交渉ですが、メルカリはユーザー同士がコメントでやりとりすることが多いですよね。なので、他のユーザーからも、いくらで交渉しているのかがわかります。インテリア・住まい・小物など、オファー機能が使えるカテゴリでは、水面下での交渉が可能です。一方PayPayフリマは、全ての商品において「価格の相談」(値下げ交渉のことをこう呼びます)ができるようになっています。逆に、商品への問い合わせなどから交渉するのは禁止されています。
出品停止
【メルカリ】
・出品者が公開停止か商品の削除をしない限り、出品は終了しない
【PayPayフリマ】
・出品から30日が経過すると、自動的に公開停止となる
メルカリの場合には、一度出品したら、出品者が公開停止にするか、商品の削除をしない限り、出品は続きます。でも、PayPayフリマは、出品から30日が経過すると自動的に公開停止となるのです。なので、もし出品を続けたいのであれば、マイページから再出品の手続きをすることになります。
メルカリとPayPayフリマには、特徴的な3つの違いがあります。PayPayフリマは後発ということで、ヤフオク!だけではなくメルカリなども参考にしているはず。なのでメルカリよりも使いやすいサービスにしようと試行錯誤をしているのでしょう。PayPayフリマは始まったばかり。今後のサービス向上に期待したいですね。