フランス人画家が描く日本武尊 横須賀・走水神社に奉納

日本武尊にまつわる作品を寄贈したマークエステルさん(右)=横須賀市走水

 古事記や日本書紀を題材にした絵画などを手掛ける日本在住のフランス人画家、マークエステルさん(76)が16日、走水神社(神奈川県横須賀市走水)に作品を奉納した。

 納めたのは、同神社が祭る日本武尊(やまとたけるのみこと)と弟橘媛(おとたちばなひめ)夫妻の伝説をモチーフにした油彩画。以前に日本武尊を題材に描いた連作のうちの一作という。伝説ゆかりの神社に奉納する夢がかなったというマークエステルさんは「日本の優しさや、2人の愛情を感じてほしい」と笑顔。同神社の感見達也宮司は「外国の方が日本の伝統を愛し、受け継いでくれることは非常にありがたい」と感謝した。

 マークエステルさんはフランスの外交官時代の1970年、大阪万博のために来日した折に京都で水墨画を鑑賞し、感銘を受けて芸術の道を志した。これまで全国各地の神社に作品を奉納しており、今回が184社目になったという。

 18~24日には、そごう横浜店9階の「ギャラリーダダ」で作品45点を展示する。入場無料で午前10時~午後7時半、最終日は4時まで。問い合わせは電話046(204)8141。

© 株式会社神奈川新聞社