社長が選ぶ今年の社長2019を発表(産業能率大学 総合研究所)

2019年12月12日
学校法人産業能率大学

全国の社長が今年の最優秀経営者を選ぶ!(第12回)
令和元年の第1位は孫 正義氏

産業能率大学総合研究所は、従業員数が6人以上の企業経営者(経営トップ)を対象に今年(2019年)の最優秀経営者は誰かを尋ね、その結果を「社長が選ぶ 今年の社長」としてまとめました。調査は11月19日から25日までインターネット調査で行いました(有効回答490)。この調査は2008年から実施しており、今回で12回目となります。

☆孫 正義氏が4年連続で「今年の社長第1位」
令和元年となる2019年の「今年の社長」の第1位には、孫 正義氏(ソフトバンクグループ)が4年連続で選ばれました。11月に発表された「Yahoo! JAPAN」と「LINE」の事業統合が大きなインパクトを与え、経営者としての先見性やスケールの大きさが多くの支持を集めました。アンケートに答えていただいた社長の年齢を「40代以下(108名)」「50代(196名)」「60代以上(186名)」に分けて分析したところ、孫氏は全世代から広く支持を受けており、特に「40代以下」の若手経営者からは2位(12票)の3倍以上の39票を集めて圧倒的な支持を得ています。
なお、「今年の社長」の第2位には4年連続で豊田章男氏(トヨタ自動車)がランクインしています。なお、「50代」と「60代以上」の社長からの支持では豊田氏がトップでした。

☆初のトップ10入りは5名
今回、初めてトップ10入りしたのは5名でした。このうち、3位の小濱英之氏(ワークマン)と4位の大山晃弘氏(アイリスオーヤマ)ならびに10位の川邊健太郎氏(Zホールディングス)は、企業としても初のトップ10入りとなりました。7位の吉田憲一郎氏(ソニー)は、昨年の12位からランクアップしました。ソニーとしては、2017年に前任の平井一夫氏が6位にランクインして以来2年振りのトップ10入りとなりました。また、8位の山田進太郎氏(メルカリ)については、昨年の調査で前社長の小泉文明氏が同じく8位ランクインしており、同社としては2年連続のトップ10入りとなりました。

☆50歳未満のトップ10入りは3名(調査開始以来最多)
50歳未満の社長(年内退任含む)が3名(大山晃弘氏、山田進太郎氏、前澤友作氏)トップ10入りしました。これまでは2名が最高であり、3名がトップ10入りしたのは調査開始以来、初めてのこととなります。ちなみに歴代のトップ10最年少は、2012年に7位にランクインした村上太一氏(リブセンス)の26歳です。これまで12回の調査において、20代でのトップ10入りは村上氏のみです。
8位の前澤友作氏(ZOZO)は、今年の9月にZOZOの社長を退任していますが、「ベストなタイミングで経営権を渡した」(47歳/男性/卸売・小売業/愛知)、「出口戦略が素晴らしかった」(43歳/男性/サービス業/東京)などの声が集まり、トップ10入りしました。調査時点で経営者を退任していてトップ10入りしたのは、2013年の稲盛和夫氏(日本航空名誉会長(当時)/2013年4月に会長退任)以来2人目です。

選出理由など詳細については、産業能率大学総合研究所のWebページをご参照ください。報告書全文(PDF)のダウンロードも可能です。
https://www.hj.sanno.ac.jp/cp/feature/201912/12-01.html