暑い夏を空調設備で快適に~ヒノキヤグループの『Z空調』 ―ユーザー版2019年夏季号より

「Z空調」のイメージ図(ヒノキヤグループ提供)

 7月に入り、梅雨真っただ中。まだ暑さや湿度の高さに慣れず〝なんとなく体調がすぐれない〟と感じている人も多いのでは。ようやく梅雨が明けてジメジメの季節が終わったと思ったら、今度は連日の猛暑。寝不足が原因で夏バテになり、食欲も減退。早く涼しくなってほしいと思っていると、数か月後には真冬の寒さが待っている――そんな1年の繰り返しに嫌気を感じているのであれば、せめて家の中だけでも快適にしたいと思うは当然といえる。

そんな人たちにお勧めなのが、住まいを快適にする空調設備だ。なかでも2016年12月の発売以来、7千台以上を供給しているヒノキヤグループのオリジナル冷暖システムである『Z空調』について考えてみてはいかがだろうか。

Z空調は新時代の冷暖房システム

 『Z空調』は、ヒノキヤグループ(建物の断熱・気密)、ダイキン(空調)、協立エアテック(換気)が各社の高い技術力を発揮したコラボレーションによって実現した「新時代冷暖システム」だ。

 「夏は暑くて、冬は寒い」のが当たり前といった住環境を変えること、そして「人のいる場所だけではなく、家の中はいつでもどこでも快適な環境」であることを考えたもので、ヒノキヤグループがこれまでの高気密高断熱で24時間換気の家にプラスして空調設備の開発したものが『Z空調』である。

 夏場には、外出から帰ってきて玄関を開けた瞬間にもわっとした熱気が体にまとわりつき、疲れも倍増といった経験をされた人も多いだろう。

 東京都内では18年夏に気温が35度以上を記録した猛暑日は12日、30度以上だった真夏日はなんと68日を記録した。昼間の熱気は夜になっても部屋中にこもり、夜になっても過ごしにくい時間は続く。そのため、あまりの寝苦しさに夜は眠れず、寝不足で夏バテという人も多い。

 ダイキン工業がまとめた「夏の睡眠と空気に関する調査結果」によると、夏の平均睡眠時間は5・8時間となっており、夏以外の季節と比べて約40分短いという。

 多くの人が夏は睡眠不足であることを実感しているのだ。

 夏場の睡眠不足の原因を聞いたところ、「暑さや不快感で夜中に目が覚めてしまう」という回答が約7割で圧倒的な多さとなっている。

 寝不足による影響は、「終日だるい」「日中眠くて困る」「生活のリズムや体調が狂う」「家事能率の低下」「食欲の低下」など、日常生活に支障をきたす要因になりかねないのだ。

 ちなみに気温32度で湿度が75%の場合、体感温度は42度に上るという。

熱中症の4割は住居内で発生

 夏場は「熱中症」話題となるが、熱中症は屋外だけではなく、住宅の中にいてもその危険があるというのだ。

 2017年度に消防庁が調べたデータによると、熱中症患者が発生した場所の約37%が住宅内というから驚きだ。

 例えばリビングでエアコンを付けていても、その部屋だけしか涼しくならず、ちょっとトイレにと部屋を出た瞬間、廊下が暑く不快指数が高まっていく。ドアを開けっ放しにしておくと、「クーラーを付けているから閉めて!」と怒られることもあるだろう。

 Z空調は外部から取り込んだ空気をワンフロア1台のエアコンで冷房して各部屋に送る。2階建ての住宅であれば2台のエアコンで建物全体を冷暖房することができるのだ。

 だから家中が一定した気温・湿度で快適に過ごせるのが特徴だ。

 最近はイヌやネコなどのペットを飼っている家庭も多いと思うが、心配なのは留守中にペットたちが熱中症にならないかということだ。そのため1部屋だけクーラーを付けっぱなしにしている家も多いと聞く。

 しかし、Z空調の住宅ならばイヌやネコにとっても快適な気分を味わえることは間違いない。

 Z空調は夏だけではなく、もちろん冬にも活躍する。

 住宅内における温度のバリアフリーを実現することから、冬場に問題となっている「ヒートショック」も防止する。

 とはいえ、24時間も空調を付けておくとなると心配になるのは光熱費の問題だ。

 東京都内における一般的な家庭の光熱費は月平均で1万6469円(総務省家計調査より)だが、それに対してZ空調を使用している家庭の光熱費の月平均は1万4879円だという。

 空調は目に見えないだけに体感することが大切だ。Z空調は、ヒノキヤグループのモデルルームで導入されており、その良さを体感することができる。是非、住宅展示場に足を運んでみてはいかがだろうか。

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