三菱重工 香焼工場売却検討 西海では期待の声

 三菱重工が長崎造船所香焼工場の売却を含めた検討を始めたと正式発表した18日、協議相手の大島造船所がある西海市では、基幹産業である造船業の発展につながると期待の声が上がった。
 同市の製造業生産高の約8割は造船業が占め、地域経済、雇用を支える基盤となっている。
 杉澤泰彦市長は「購入が実現すれば、大島造船所が長年技術を培ってきたバルクキャリアー(ばら積み貨物船)のさらなる量産が期待でき、加えて競争力と可能性が高まる。今後の行方を見守りたい」と話した。50代の男性社員は「施設が増えれば、新たな船種にも挑戦できる。希望が持てる話」と歓迎した。
 大島造船所は、三菱重工の発表を受け「開示すべき事実が発生した場合は、速やかに開示する」とコメントを出した。

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