マーリンズがケンプ、加藤らとのマイナー契約を発表

日本時間12月19日、マーリンズはマット・ケンプ、加藤豪将ら7選手とマイナー契約を結び、この7選手を含む9選手を来春のスプリング・トレーニングに招待選手として参加させることを発表した。メジャー通算281本塁打の実績を誇る元スター外野手のケンプは、ドジャース時代の指揮官であるドン・マティングリーが監督を務めるマーリンズで復活を目指すことになった。

現在35歳のケンプは、今季レッズで20試合に出場して打率.200、1本塁打、5打点、OPS.493に終わり、5月上旬に解雇。その後、メッツにマイナー契約で加入したが、故障もあってメジャーに昇格できないまま、7月中旬に解雇された。14シーズンのキャリアでは打率.281、281本塁打、1010打点、183盗塁、OPS.822をマークし、オールスター・ゲームに3度出場。シルバースラッガー賞とゴールドグラブ賞を2度ずつ受賞している。

ドジャースでプレイした2018年に打率.290、21本塁打、85打点、OPS.818の好成績を残し、選手投票によるナショナル・リーグのカムバック賞を受賞したケンプだが、その好調を今季も維持することはできなかった。2014年オフのパドレス移籍後は毎年のように所属チームが変わっており、マーリンズが6年間で6球団目となる(メジャーに昇格できなかったメッツを含む)。

マーリンズは、プロスペクト外野手のメジャー昇格の準備が整うまでのつなぎ役となる外野手の獲得を目指しているが、ケンプはあくまでも保険的な扱いであると見られ、フリーエージェント市場でコリー・ディッカーソンとコール・カルフーンに興味を示していることが報じられている。両者はともに左打者であり、獲得に成功すれば右打者偏重の打線のバランスも改善される。

また、現在25歳の加藤は、11月上旬にヤンキースからフリーエージェントとなっており、新天地マーリンズでメジャー昇格を目指すことになった。今季はAA級とAAA級で合計113試合に出場し、打率.267、11本塁打、46打点、11盗塁、OPS.763と成長の跡を見せただけに、ヤンキースに比べて選手層の薄いマーリンズでのメジャーデビューが期待される。

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