リリーフ左腕不足のツインズ 30歳のクーロムとマイナー契約へ

日本時間12月19日、関係者がMLB公式サイトに伝えたところによると、ツインズはフリーエージェントのリリーフ左腕、ダニー・クーロムとのマイナー契約が合意間近となっているようだ。ツインズはブルペンに左腕が不足しており、今オフはクーロムも含め、マイナー契約でリリーフ左腕をかき集める動きを見せている。

現在30歳のクーロムは、2014年から2018年までの5年間で153試合に登板していたものの、今季は6年ぶりにメジャーでの登板機会がなかった。ヤンキースとブリュワーズのAAA級で合計31試合に登板して36回1/3を投げ、61個の三振を奪って奪三振率15.11をマークしたものの、防御率4.71はマイナーでの自己ワースト。9本塁打を浴び、前年よりも60%近く本塁打が増加したAAA級の本塁打乱発の波にのまれる形となった。

メジャーでのベストシーズンはアスレチックスでプレイした2017年で、72試合に登板して51回2/3を投げ、2勝2敗、13ホールド、防御率3.48、39奪三振をマーク。メジャーでは2018年に同じくアスレチックスで27試合に登板して1勝1敗、防御率4.56を記録したのが最後となっている。

今季のツインズ救援陣は、FanGraphsが算出したWARではメジャー3位となる好成績をマーク。タイラー・ダフィーが奪三振率12.80、トレバー・メイが防御率2.94、コディ・スタシャックが与四球率0.36を記録し、フリーエージェントとなったセルジオ・ロモと再契約を結ぶなど、右腕は充実しているものの、ロースター入りが確実視される左腕はクローザーのテイラー・ロジャースだけであり、リリーフ左腕不足が大きな課題となっている。

ツインズはすでにブレイン・ハーディ、ケイレブ・シールバーとマイナー契約で合意しており、メジャー経験のあるリリーフ左腕をマイナー契約で獲得するのはクーロムが3人目。マイナー契約を結んだこれらの左腕のなかからメジャーの戦力となる選手が現れることを期待していると見られる。

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