南野も続け!リヴァプールの10年、「最高だった10選手」

ついに日本代表MF南野拓実の移籍が発表されたリヴァプール。世界屈指の歴史と名声を誇るクラブの一つだ。

プレミアリーグの優勝からは長く遠ざかっているものの、昨季はUEFAチャンピオンズリーグを制覇するなどかつての栄光を取り戻しつつある。

『Sportskeeda』はそのリヴァプールにこの10年で所属した選手をランキング化し、TOP10を紹介していたぞ。

10位:アリソン

もちろん現在所属している主要な選手たちはこのリストに加われるだけのものを持っている。アレクサンダー=アーノルドやロバートソン、ワイナルドゥムなど。大きな結果を残した男たちだ。

ただ、やはりこのチームを再び欧州の頂点に引き上げたのは、18ヶ月前にアンフィールドへやってきたアリソンだろう。ペペ・レイナが去って以来、安心できるセキュリティがなかったゴールマウスに鍵をかけてくれた。投資の価値があったといえる。

9位:ダニエル・スターリッジ

議論はあるかもしれないが、彼はブレンダン・ロジャーズ監督がリヴァプールに引き入れた選手の中でもっとも成功を収めた男の1人だ。

2013年1月に1200万ポンドで買われた彼はすぐに影響力を発揮した。アンディ・キャロルが今ひとつな状況の中、ルイス・スアレスとのパートナーシップを上手く作れたのも彼だった。

怪我の問題はそのあとに訪れた。あの苦しいリハビリの時間さえなければ、彼はリヴァプールのレジェンドになっていたかもしれない。

8位:ジョーダン・ヘンダーソン

まるで生え抜き選手のような存在になっているが、彼は2011年にサンダーランドからケニー・ダルグリッシュが引き抜いてきた選手だ。しかし、チャーリー・アダムやスチュワート・ダウニングらと同じ道は歩まなかった。

ブレンダン・ロジャーズの下でも継続してチームに残り、2014年には副キャプテンも任された。苦しい時間もあったものの、そのすべてをリヴァプールの中核になるための糧にした。

現在のリヴァプールではすべての選手に尊敬されるリーダーになっており、ユルゲン・クロップ監督によって最も信頼されている存在だ。その資質はテクニックやフィジカル以上のものである。

7位:スティーヴン・ジェラード

彼が1位でないことに、そして7位という結果であることに批判はあるかもしれない。本当に素晴らしい選手であり、そしてリーダーであったが、この10年だけを見れば…ということだ。

2013-14シーズンの終盤にはチェルシー戦で足を滑らせてしまい、敗北の原因の一つになってしまった。

そして彼がいる間のリヴァプールは常にいくつかのトラブルを抱えていたし、ジェラード自身も常にうまく行ったわけではない。タイミングに恵まれなかったレジェンドである。

6位:フィリペ・コウチーニョ

純粋にタレントという点においては、2010年代のリヴァプールにおいて最高の選手であったといえる。インテルからわずかな額で獲得された後、アンフィールドで素晴らしい資質を見せつけた。

ユルゲン・クロップ監督の就任後はさらに存在感を高め、ヨーロッパリーグやチャンピオンズリーグでも目覚ましいプレーを見せた。

さらに彼はバルセロナに移籍する意思を見せたあともパフォーマンスを落とさなかったし、1億4200万ポンドというとんでもない額に化けた。

5位:ロベルト・フィルミーノ

コウチーニョのほうが派手ではあるが、フィルミーノの貢献はそれを超える。リヴァプールでプレーしたブラジル人の中では最高の存在だろう。

彼にとっては幸運なことに、監督がユルゲン・クロップだった。偽9番というアイデアを持っていたため、フィルミーノは適切な役割を与えられ、中盤と前線を繋ぐ存在になった。

計り知れない技術を持ちながらも無私のスタイルを持ち、守備にも貢献する。得点ランキングに現れない部分は明らかに称賛されるべきだ。

4位:モハメド・サラー

彼への批判もないわけではないが、そのゴール記録を見ればすべてがわかる。2年半で82ゴールを決めた彼の数字は、フェルナンド・トーレスをも上回るものだ。

一度プレミアリーグで失敗したにもかかわらず、イタリア・セリエAを経験して戻ってきた。そのリベンジへの意欲と圧倒的なスピードでインパクトを残した。

少なくとも統計的な観点から言えば、サラーはリヴァプールの歴史上でも最も偉大なストライカーの1人であろう。

3位:サディオ・マネ

ユルゲン・クロップが初めて迎えた夏のマーケットで獲得されたマネ。サウサンプトンから3400万ポンド(およそ49.5億円)で買われ、デビューとなったアーセナル戦でゴールを決めている。

その途方も無いエネルギーは、リヴァプールというクラブ全体にエキサイティングな展望をもたらしている。さらにゴールまで決められる稀有なタレントだ。

今季はさらにモハメド・サラーをも上回る得点力を発揮しており、対戦するチームの最終ラインに驚異を与え続けている。メッシが彼をバロンドール投票で選んだ理由がわかるというものだ。

2位:フィルヒル・ファンダイク

この10年間、リヴァプールがどこで苦しんでいたか。それは守備力である。ジェイミー・キャラガーが2013年に引退したあと、安定したバックラインが見られることはなくなった。

ユルゲン・クロップがリヴァプールを次のレベルに引き上げようとするとき、唯一それを妨げているものが守備だった。だからこそとんでもない額でファンダイクを獲得した。

その選択は大成功だったし、ファンダイクは一気に世界最高のDFとして名を馳せるようになった。バロンドール投票でも2位に入っており、カンナヴァーロ以来となるセンターバックの受賞も期待できる。

1位:ルイス・スアレス

リヴァプールにやってきて、1人ですべてを変えた。それが可能だったのはファンダイクとルイス・スアレスだけだろう。彼はまさに「タリスマン」な存在だった。

アンディ・キャロルに3500万ポンド(およそ50.9億円)を支払ったリヴァプールは、同時にスアレスを2280万ポンド(およそ33.2億円)で獲得した。

パトリス・エヴラへの人種差別事件で8試合も出場停止を受けるなどトラブルもあったものの、そのようなことがあったとは思えないようなゴール数を記録した。この10年のリヴァプールで、ここまで絶対的な存在感を見せた選手はいなかった。

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