川崎市10大ニュース 1位は「台風」、漢字は「互」

「互」と書いた色紙を示す福田紀彦市長

 川崎市は19日、市民の投票で決める2019年の市10大ニュースを発表した。1位は「台風19号により市に大きな被害」で、5337票を集めた。

 市があらかじめ選定したニュース候補への投票を11月21日から15日間受け付けた。ツイッターなどによる積極的な広報が奏功し、投票者数は昨年の5765人を大きく上回り、1万123人で過去最多となった。

 福田紀彦市長は同日の定例会見で「台風19号では市内で死者も出た。被害総額も300億円を超える。今なお普段の生活に戻れない方がいる。過去に例がない被害だった」と述べ、「近年の自然災害は局面が違っている。ハード、ソフトともにこれまでの常識は通用しないことを踏まえて対策を考える必要がある」との認識を示した。

 また、一年を総括した漢字には「互」を選んだ。「(台風19号の)被災現場でも、互いに助け合う場面を多く見た。地域の人々が互いに支え合う。こうした互助の重要性を認識させられた」と理由を述べた。

 10大ニュースの2位以下は次の通り。

(2)川崎フロンターレがJリーグ「YBCルヴァンカップ」で初優勝

(3)多摩区登戸で殺傷事件が発生

(4)川崎フロンターレが「FUJIXEROX SUPERCUP 2019」で初優勝

(5)市差別のない人権尊重のまちづくり条例を提案へ(12月12日可決、成立)

(6)横浜市営地下鉄3号線の新百合ケ丘駅延伸が決定

(7)市の人口が政令指定都市第6位に

(8)小田急線登戸駅、ドラえもんのキャラクターで装飾

(9)京急大師線の産業道路駅が地下駅に

(10)市の1人1日当たりのごみ排出量、政令市指定都市最少に

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