【2019年最新版】確実に増えゆく「世界で暮らす日本人」。上位20の国と地域を発表!

外務省の「海外在留邦人数調査統計」2019年版(2018年10月1日現在の結果)が発表されました。海外で暮らす日本人の数が多い、上位20の国と地域はどこなのでしょうか?また過去1年間の間に、どんな順位の変動があったのか、併せて見てみましょう。

どこに暮らす人が多いのか?トップ10を発表

まず全体として、2017年には135万だった海外に暮らす日本人は、2018年には139万人となりました。これは、長期滞在者が1万人近く増えて88万人、永住者が3万人増えて51万人になったため。ここ7年ほどは、永住者の伸び率が目立っています。

2018年10月現在 国(地域)別在留邦人数推計

1位 アメリカ合衆国 /446,925人 前年比+4.9%

2位 中華人民共和国 /120,076人 前年比-3.3%

3位 オーストラリア /98,436人 前年比+1.2%

4位 タイ /75,647人 前年比+4.0%

5位 カナダ /73,571人 前年比+5.1%

6位 英国 /60,620人 前年比-3.6%

7位 ブラジル /51,307人 前年比-2.1%

8位 ドイツ /45,416人 前年比-0.8%

9位 フランス /44,261人 前年比+3.6%

10位 大韓民国 /39,403人 前年比-0.9%

出典:外務省

多少人数には変動がありましたが、順位は変わらず。1位の「北米」つまりアメリカとカナダが1985年以来ずっと1位を保っています。

全体のおよそ76%がこの10位以内の国に暮らしています。

順位に変化があったのは11位以降

10位までは、順位に変動がありませんでしたが、11位以降には順位の入れ替えがありました。

2018年10月現在 国(地域)別在留邦人数推計

11位 シンガポール /36,624人 前年比+0.6%

12位 マレーシア /26,555人 前年比+8.8%

13位 台湾 /24,280人 前年比+15.3%

14位 ベトナム(2ランク↑)/22,125人 前年比+28.1%

15位 ニュージーランド /20,822人 前年比+5.9%

16位 インドネシア(2ランク↓) /19,612人 前年比-0.5%

17位 フィリピン /16,894人 前年比+2.0%

18位 イタリア /14,600人 前年比+3.2%

19位 メキシコ(1ランク↑) /11,775人 前年比+5.0%

20位 アルゼンチン(1ランク↓) /11,561人 前年比+0.9%

出典:外務省

ベトナムとインドネシア、メキシコとアルゼンチンが入れ替わりました。

ベトナムは、メーカーを中心に、日系企業が1920社が進出している国です。都市としては、特にホーチミン在住者が増えています。長期滞在者も永住者も両方増えています。

地域別では、「北米」の次に増加が目立った地域が、「東欧・旧ソ連」と「中米」です。「東欧・旧ソ連」が4.7%(481人)増で、「中米」が4.6%(659人)増です。

「東欧・旧ソ連」では、ロシア・ハンガリー・ポーランド・チェコに「留学生・研究者・教師」として長期滞在している人が2017年のデータを見る限り多いようです。

「中米」では、メキシコに住む民間企業関係者が目立ちます。日系企業は、2010年は約400社ほどでしたが、2018年には1209社まで増えています。日産自動車や東洋水産といったメーカーが多く、バヒオ地域という中央高原エリアを中心に拠点を置いています。

「北米」「アジア」「西欧」の3地域で全体のおよそ82%になるのですが、日本人にとってはまだ馴染みの薄いエリアにも拠点が広がっているのですね。

(参考)

外務省 海外在留邦人数調査統計 2019年版

外務省 海外在留邦人数調査統計 2018年要約版

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