長崎県佐世保市島地町の佐世保独楽(こま)本舗で、来年のえと「子(ね)」を表情豊かに描いた佐世保独楽作りが最盛期を迎えている。
県指定伝統的工芸品で、長く回ることから長寿や健康を願う縁起物として親しまれている。
えとのこま作りは、1996年の子年に合わせて始めた。3代目の山本貞右衛門さん(61)が、ブナ科の広葉樹、マテバシイを削り、赤と黄、緑、黒で色付け。妻の由貴子さん(61)と長女の優子さん(30)が、にっこりとした表情や真ん丸とした目のネズミを描く。
由貴子さんは「気付いたら3巡目。こんなに続くとは思わなかった。お客さんが健康で、いい年になってほしい」と話した。
恒例のこま回し大会は1月2日午後1時から島地公園で開く。受け付けは正午から佐世保独楽本舗で。参加者にはぜんざいを振る舞う。
えとの「子」 表情豊か 佐世保独楽 最盛期
- Published
- 2019/12/20 10:00 (JST)
- Updated
- 2019/12/21 00:16 (JST)
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