藤沢駅北口デッキ40年ぶり刷新 催事スペース拡張

一新されたペデストリアンデッキ=藤沢駅北口

 藤沢駅北口のペデストリアンデッキ「サンパール広場」が完成し、21日に利用が始まった。初日は完成式典やワイン祭り、イルミネーション点灯式など多彩なイベントが繰り広げられ、40年ぶりにリニューアルした市民の「憩いの場」を祝った。

 3年がかりで一新したペデストリアンデッキは、総面積約4700平方メートル。全体の広さは以前とほぼ同じだが、植栽を集約してイベントスペースを広げた。総事業費は約21億2千万円。

 樹齢40年を超す大木のクスノキ2本とケヤキ1本はそのまま生かし、人工芝のガーデンパークや、市の花である藤棚を配したウッドデッキのガーデンテラスなどを整備。駅からの出口はガラスの高欄、植栽周辺は多柵高欄にして見通しを良くした。

 バリアフリー性も高め、エスカレーターを1基、エレベーターを2基新設。既存を含めエスカレーターは2カ所、エレベーターは3カ所となった。

 完成式典では、藤沢市の鈴木恒夫市長が「バリアフリーなど時代の流れに対応した。藤沢の玄関口として市民がくつろげる場にしていきたい」とあいさつした。市は今後も地下通路のリニューアルなど同駅周辺の再整備事業を進めていくという。

 式典後には5回目の「ワイン祭り」が開かれ、ワインの試飲や販売、地元店によるつまみや料理の販売が人気を集めた。暴力追放藤沢市民総ぐるみ大会やイルミネーションの点灯式などもあり、大勢の市民らでにぎわっていた。

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