12月26日は部分日食を観測しよう。スマホのレンズを直接向けるのは絶対ダメ

2019年も残りわずかになってきましたが、天文現象はまだまだ終わりではありません。クリスマスも過ぎた12月26日の午後には、日本各地で部分日食が観測できます。

部分日食は、太陽の前を月が横切ることで太陽の一部が欠けて見える現象です。国立天文台発表の情報によると、太陽が最も大きく隠れる時刻は「那覇は15時27分34秒」「福岡は15時25分17秒」「京都は15時31分32秒」「東京は15時35分27秒」「仙台は15時33分18秒」「札幌は15時27分3秒」となっており、東日本や北日本では、日食の途中で太陽が欠けたままの日の入りする「日入帯食(にちにゅうたいしょく)」となります。
日本以外の一部地域では金環食も観測することができるようなので、TwitterなどSNSでの報告が楽しみですね。

気になる当日の天気ですが、22日午前10時発表の気象庁の週間天気によると、26日は沖縄県を除く各地で曇り・雪または雨という予報に。当日までに数日間あるので、天気予報はこまめにチェックしておきましょう。

日食を観測する際に注意事項ですが、太陽は非常に強い光と熱を放っているので、肉眼で直接見ないでください。専用器具のついていない双眼鏡や望遠鏡などでは、ほんの短時間でも失明する恐れがあるので、絶対に利用しないでください。

また、スマートフォンのカメラ機能で部分日食を見たり撮影しようと思っている方が多いと思いますが、絶対にやめてください。減光対策を施さないでレンズを太陽に直接向けると、内部のセンサーが破損してしまう可能性があります。肉眼で関する場合と同様に日食グラスなどの減光できる観察器具を使用してください。

なお、日食グラス+三脚(+リモートシャッター)を組み合わせることで、スマートフォンのカメラでもキレイな部分日食を撮影することができます。それらのアイテムは一部の100円ショップでも入手することができるようなので、是非お試しください。

Image: 国立天文台 / PhotoAC
Source: 国立天文台

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