海の再生へ関心を アマモとワカメ育成で環境浄化 横浜

アマモの再生への願いを込め、浅場に入れる砂を運ぶ子どもたち=臨港パーク

 豊かな海を取り戻そうと、海の環境浄化に役立つアマモとワカメを育成する取り組みが、横浜・みなとみらい21(MM21)地区の臨港パークで始まった。主催者はイベントを通して、海に関心を寄せてもらうとともに、環境改善の大切さを伝えていく。

 国土交通省関東地方整備局は、東京湾で減少傾向にあるアマモを再生させるため、潮入の池の前面海域に実証試験用の浅場を整備。11月30日にはアマモが根付くための砂入れや種まきを行って移植を試みるイベントが開かれ、地元の児童ら約30人が参加した。

 バケツに砂を入れて海まで運んだ市立みなとみらい本町小学校1年生(6)は「これまであまり海に来なかったけど、アマモの様子を見に来るつもり」と話した。

 この日は、市民ら約300人がワカメの種糸をロープに付けて育成に挑むイベントも行われた。NPO法人海辺つくり研究会など18の市民団体でつくる夢ワカメ・ワークショップ実行委員会が主催したもので、今年で19回目。来年1月下旬には1株4~5キログラム、長さ2メートル近くに成長し、参加者が収穫することにしている。

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