地域見守り活動 高齢者の役割は 横浜・金沢

 大学、企業、専門職、行政などと連携し、誰もが安心して暮らせる地域づくりに取り組んでいる市民団体「シニアネットワークPro」(横浜市金沢区、乾和夫代表)が19日、会合を開き、地域住民による見守り活動について議論した。参加した地域住民約20人は、さりげない見守りが困っている人の大きな助けになる可能性を指摘し、住民同士の気遣いの重要性を確認した。

 同団体が6月から行っている「体力・フレイルチェック」(参加者35人)の中間報告会の一環。横浜市立大医学部地域看護学教室の伊藤絵梨子助教が10月に行った参加者インタビューの分析結果を聞いた上で、元気高齢者の役割の一つとして見守りを議論した。

 参加者からは「困っているだろうと思う人がいても、どこまで関わっていいのか迷いがある」という声がある一方、「見守りにもいろいろなレベルがあり、さりげない見守りも重要」「気になる人がいたら地域包括支援センターに相談するのも一つの方法」などと、熱心に意見を交わした。

 同会では、関東学院大や横浜市大と連携して「体力・フレイルチェック」と報告会を定期的に開催しており、多くの参加を呼び掛けている。問い合わせは、乾代表電話070(1382)0208。

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