V長崎ファン感謝デー 1800人交流 チーム最古参の高杉「支えてくれて ありがとう」

サポーターの前であいさつする高田明社長(中央)=県立総合体育館

 サッカーJ2、V・ファーレン長崎の「ファン感謝DAY」が22日、長崎市の県立総合体育館で行われ、選手やスタッフ、約1800人のサポーターらが交流を楽しんだ。
 応援への感謝を込めてシーズン後に毎年開催している。選手の私生活に迫るトークショーや、選手がデザインしたTシャツのファッションショーなど多彩なプログラム。新里涼選手らがアイドルグループ「King&Prince」に扮(ふん)して踊る企画では大歓声が起こり、子どもたちが人気曲「パプリカ」に合わせてかわいらしい振り付けを披露する場面もあった。
 終盤には、今季限りで契約満了となった各選手があいさつ。国見高出身の中村北斗選手は「地元で毎日練習できて幸せな時間を過ごせた」と振り返った。在籍7年でチーム最古参の高杉亮太選手は「このエンブレムのついたユニホームを着られないことが、すごく悲しい」と声を詰まらせて「支えてくれてありがとうございました」と深々とおじぎ。大きな拍手が沸いた。
 V長崎は同日夜、長崎市内でスポンサー向けの会合も開催。手倉森誠監督らが来季への強化策や意気込みを語った。来年1月1日付で退任する高田明社長は「何が問題かというのを90パーセントくらいはみんなで共有できたと言える。悔しさも、ものすごくある。今後さらに、できなかったことを一つ一つつぶしていってもらいたい。人生の中で宝物を得たという思い」と話した。
 明社長の長女で、続けて登壇した高田春奈新社長は「本当に応援して良かったと思ってもらえるような中身を磨き上げる必要がある」と述べた。

選手とダンスなどを楽しんだV長崎のファン感謝デー=県立総合体育館

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