アンカー畑本 仲間とともに成長遂げる

入賞争いを制してチームメートと喜ぶ諫早女子のアンカー畑本(左)=西京極総合運動公園

 女子の諫早はアンカー畑本が会心の走りで入賞圏内に浮上した。9位でたすきを受けた直後に前を行く世羅(広島)をかわすと、さらに上位と差を詰める区間5位の快走。「とにかく前を追うことだけを考えた。何位かも分からなかった」。ゴール後、しばらくは不安そうだったが、チームメートの喜ぶ顔を見つけると一気に感極まった。
 新上五島町の有川中出身。不安だった寮生活も、仲間たちと励まし合うことで、充実した日々を過ごせるようになった。結果、今年は弟子丸、森田とともに南部九州インターハイ3000メートルも出場。目を見張るような成長を遂げた。
 この日は残り1キロ地点で両親の声援が聞こえた。「一番きついところで励ましてくれた」。そこから粘って、7位まであと1秒まで迫ったところでゴール。力を出し切った2年生は「みんなで戦った都大路だった。ラスト勝負で負けてしまったので、足りないところを強くしたい」と来年の飛躍を誓っていた。

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