「日韓海峡会議」参加首長 原爆の悲惨さ、長崎の歴史に触れる 

展示資料に見入る参加者=長崎原爆資料館

 21日に長崎市内で開かれた日韓海峡沿岸県市道交流知事会議の参加者は22日、長崎原爆資料館(同市平野町)と長崎歴史文化博物館(同市立山1丁目)を訪れ、原爆の悲惨さや長崎の歴史に触れた。
 同会議は日本側が長崎、佐賀、福岡、山口各県、韓国側は釜山(プサン)広域市、全羅(チョルラ)南道(ナムド)、慶尚南道(キョンサンナムド)、済州(チェジュ)特別自治道で構成。1992年から毎年開催している。21日には若者の雇用対策について話し合い、地域間交流の促進を確認した。
 参加者は長崎原爆資料館で原爆の悲惨さを物語る資料を見学。11月に来崎したローマ教皇フランシスコが発信したメッセージにも触れ、職員に「アメリカはなぜ長崎に原爆を投下したのか」などと尋ねた。長崎歴史文化博物館では江戸時代に朝鮮王朝が日本に送った外交使節団「朝鮮通信使」に関する展示に見入った。
 中村法道知事は「平和都市・長崎の思いや歴史を理解していただけたのでは。交流の発展につながれば」と話した。

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