大物三塁手・ドナルドソンはブレーブスからの最終オファー待ちか

フリーエージェント市場に残る「最後の大物三塁手」であるジョシュ・ドナルドソンは4年契約を希望しており、実際に4年契約のオファーが届いているため、争奪戦が決着する日は近いと見られていた。しかし、ドナルドソンは依然として契約先を決断していない。MLBネットワークのケン・ローゼンタールは、ドナルドソンは条件が同じであればブレーブスとの再契約を希望していることを伝えており、ブレーブスからの最終オファーを待っていると見られる。

ローゼンタールによると、すでにナショナルズとツインズがドナルドソンに対して4年契約をオファーしているという。ジ・アスレチックのデービッド・オブライエンによると、ドナルドソンはブレーブスに対して最終オファーを提示するチャンスを与えており、ブレーブスからの最終オファーが届き次第、ドナルドソンは契約先を決断することになるだろう。

しかし、オブライエンは、ブレーブスが4年よりも短い期間での再契約を望んでいることを伝えており、ブレーブスは三塁手補強のターゲットをドナルドソンからクリス・ブライアント(カブス)やノーラン・アレナード(ロッキーズ)に変更する可能性があるようだ。ブレーブスが4年契約のオファーを提示しなければ、ドナルドソンの新天地はナショナルズとツインズの二択ということになるだろう。

ただし、ブライアントまたはアレナードを獲得するのは容易ではない。ブライアントは「フリーエージェントまであと1年なのか2年なのか」という点をめぐって球団と揉めており、ジ・アスレチックのエバン・ドレリッチによると、年内に裁定結果が出る可能性は低いという。フリーエージェントまでの残り年数によってトレード市場での価値が変わるため、カブスはこの裁定結果が出るまで、ブライアントのトレード交渉を進めることができない。また、アレナードについては、巨額の契約であること、2年後にオプトアウト可能であること、アレナードが全球団に対するトレード拒否権を持っていることなどがトレード成立への障壁になると見られている。

ドナルドソン自身はブレーブスとの再契約を望んでいるようだが、ブレーブスはドナルドソンに対してどんな最終オファーを提示するのだろうか。

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