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台風19号の記録的豪雨による土砂崩れで一部通行止めが続いている神奈川県箱根町の国道138号は、27日午前11時に通行止めが解除される見通しとなった。崩落現場付近に設置した仮設橋を迂回うかい路とし、片側1車線の通行を可能にする。県が23日に発表した。
県によると、現在通行止めとなっているのは碓氷洞門(同町宮城野)から小塚入口バス停(同町仙石原)までの約2.8キロ。土砂崩落現場の真下に当たる付近の谷側(早川側)に、長さ約80メートルの仮設橋を設置して迂回できるようにした。
崩落は台風が最接近した10月12日深夜に発見。高さ約100メートル、幅約50メートルにわたり斜面が崩れ、歩道上に土砂が約2メートル堆積した。電柱もなぎ倒されるなど大規模な被害で、完全復旧のめどは立っていないという。県は復旧方法などについて、国と検討を重ねている。
国道138号は、宮ノ下方面と仙石原、御殿場方面をつなぐ箱根の「大動脈」。通行止め期間中は、観光客や住民らが周辺の県道などに流れ込むケ-スが相次ぎ、混乱が生じていた。