行列の三島を抜けて。隣町にある穴場の絶品うなぎ屋「うな繁」へ【実食ルポ】

12月上旬の、冷え込んだある土曜日のこと。三島のうなぎ屋さんの超有名店「桜家」に行こうとしたところ、メンバーの一人がその行列を見て萎えてしまったのです。急遽ネットで調べ、隣町である清水町の「うな繁」に行ったら、これが大当たり!たった5分車を走らせただけなんですよ。

清水町の「うな繁」へ

うな繁は広い駐車場スペースを持つ大きなお店。それでいて清潔感があって落ち着いた店構えが、丁寧な仕事をしているお店だろうなと安心させてくれます。

この日は土曜日の12時台でしたが、案内待ちが他に1組だけで、穴場に来たなと感じます(もっと混んでいる日もあるようですが・・・)。

中に入ると、インテリアが興味深いのです。これはうなぎ漁に使う竹筒です。

お座敷もありましたが、椅子席にご案内いただきました。

またこの席はラッキーなことに、うなぎを調理する包丁各種や、江戸時代に福井でうなぎの盗人対策の火縄銃に囲まれています。

メニューを見ると、うな重(蒲焼2切れ)が3100円(税込)、うな丼(蒲焼1切れ半)が2400円(税込)と、とてもお手頃価格です。

「仕入れ価格の暴騰が続き頻繁な価格の変更が予想される」とのことですが、現在は、手の届きやすい価格にするために、飼育期間を長くすることで大きく太らせたうなぎを使っているそうです。そのメリットは、価格だけでなく、脂が乗って美味しいことにもあるそう。デメリットは小骨も成長して少し太めになっているということ。

小骨が気になる人には、通常サイズのうなぎを使った、特選うな重(4600円・税込)が推奨されています。

ひつまぶしの「まぶし丼」(2600円・税込)や、うなぎの間にねぎを入れた「ねぎま丼」(1950円・税込)などもある(上や特上などもあり)ので、メニューを見ているだけでも楽しいです。

「うな繁」のうなぎを実食

うな重が来ました。飼育期間が長めのうなぎ、特に遜色なく美しいです。

筆者は、お腹の状態からうな丼をチョイス。

さっそくいただいてみると、あっさり。

このあっさりというのは、タレのかかり具合が適度なところに由来します。タレがかかりすぎていないので、うなぎの風味を殺すことなく、しっかり味わえます。うなぎは表面はこんがりして香ばしさもありながら、中がふわっふわで美味しい!

タレの味の方向性としては、ほののり甘めで、三島のうなぎ屋でいうと、しょっぱめの「桜家」タイプと甘めの「うなよし」タイプの中間です。

そして、緑色が鮮やかな山椒は、粉ではなくまるで青のりのような見た目です。国産極上品で、辛さが強めということでしたが、爽やかでした。

小骨が気になることもなく、美味しくて、お手頃価格で、並ぶ必要もなく。次回もまたここがいいねと一同大満足でした。

蒲焼割烹 うな繁

所在地:静岡県駿東郡清水町伏見239-3

TEL: 055-975-6879

営業時間:土日祭日11:00~14:30(LO13:45)、16:00~20:20(LO19:45)

平日11:00~14:30(LO13:45)、16:30~20:50(LO20:15)

※繁忙期(正月、GW、7~8月の土日祭日、お盆など)は20:00閉店(LO19:00~19:15頃)

※鰻が売り切れ次第閉店

定休日:月曜日(祭日は火曜振替)、年末年始や毎月の連休など、詳しくはHPでご確認ください

HP:http://www.unasige.com/

[All photos by Shio Narumi]

© 株式会社オンエア