秋元司衆院議員を東京地検が収賄の疑いで逮捕へ| 秋元司(あきもと つかさ)氏の経歴・政治理念は?

カジノを含む統合型リゾート(IR)事業をめぐり、秋元司衆院議員(東京15区)に対して東京地検特捜部が収賄容疑で逮捕状を取り、近く逮捕するとしています。

これまで特捜部はIR事業への参入を目指していた中国企業の関係者が申告なく多額の現金を国外から持ち込んでいた外為法違反容疑の関係先として秋元氏の事務所や元秘書の自宅などを家宅捜索していました。
特捜部は秋元氏が現金を不正に受け取っていた疑いで逮捕状を取っています。

一方で秋元氏は25日午前、不正への関与を否定する投稿を自身のTwitterで投稿しています。

東京都出身、大東文化大学卒業。衆議院議員秘書を経て参議員を1期、衆議院を3期務める

秋元氏は1971年10月東京都生まれ、大東文化大学経済学部卒業。1993年4月より衆議院議員事務所に学生秘書として入所し、2000年から公設第一秘書を務めました。2004年7月の参院選に当選。2012年から衆院選に3期連続当選しました。これまで国土交通副大臣、内閣府・復興副大臣、環境副大臣・内閣府副大臣を務めてきました。

※2019年12月25日12時30分・追記
東京地検特捜部は25日午前11時ごろ、秋元司衆院議員を収賄容疑で逮捕しました。現職の国会議員の逮捕は2010年1月に政治資金規正法違反容疑で逮捕された石川知裕衆院議員(当時)以来です。

秋元氏の政治理念とは

秋元氏は自らのホームページにおいて以下のような政治理念を掲げています。

1. 国内産業と地域社会の活性化
○中小企業を中心とする日本の「ものづくり」の潜在可能性を十分に引き出し、従業員の所得水準を高められるよう、高付加価値を生み出せるビジネスモデルを育成するべく政策強化を行う。
○サービス産業の充実の為に外国人観光客等の短期滞在者を増やすべく「観光立国」にも力を入れる。

2.時代に合った社会保障制度の確立
○医療・年金・介護・福祉・子育て支援の持続のため、二重行政を解消し道州制の導入を視野に入れた行政改革を実行し財源を確保する。
・給付と負担のバランスを一層改め、特に生活保護費などの運用には年金とのバランスを計る。

3.人材育成・モチべーション教育の確立
○個性を伸ばし自ら学ぶ動機・意味・目標を持つ為の「モチベーション教育」を行う。
○職業教育を柱とする「職業学位」を創設し、教育と経済活性化の連動を提案する。

4.国家の安心と地域の安全
○国家間の安全保障や、国内でもグローバル化に対応できる警察組織への変革などで、子供から高齢者まで安心して暮らせる日本を作る。
○地域社会を再生し、人と人との絆を通じて生きる社会を大切にする。
○国民主権・平和主義・基本的人権の尊重を柱にしながら、国際貢献・教育・環境など現代社会に適合する概念を盛り込むべく、憲法改正の実現を目指す。

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