長崎県・佐世保市IR推進協議会が県民セミナー 経済波及効果などIRメリット解説

IRのメリットなどについて理解を深めた県民セミナー=長崎県庁

 カジノを含む統合型リゾート施設(IR)に関する理解を深める県民セミナーが25日、長崎県庁であり、ながさき地域政策研究所の菊森淳文理事長が講演。IRの経済効果など導入のメリットを解説した。
 県・佐世保市IR推進協議会がIRへの理解を深めてもらおうと企画。企業、経済団体などから約70人が参加した。講演で菊森氏は「IRは建設、施設運営、輸送など多様な産業と関係しており、経済波及効果が大きい」と強調。二つのIRを導入したシンガポールの例を挙げ、「900種以上の仕事をつくり、調達は地元企業との契約割合が80%以上」と紹介した。
 また、最大の課題は「道路整備を含めた交通アクセスの強化」とし、「長崎空港の24時間化、民営化など経営のレベルアップを図ることも大切」と語った。ギャンブル依存症対策などの懸案は「九州・長崎IR独自の取り組みで懸念事項の最小化を図る必要がある」とした。

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