英語の学習法を知ろう!
近年は外資系企業など一部の職業だけでなく、幅広い分野で英語ができる事が当たり前のように考えられています。
CAを目指している方も、サラリーマンの方も、TOEICスコアを始め、英語での面接やプレゼン等様々なシーンで英語力の必要性を痛感されている方が多いのではないでしょうか。
さらに、ここ1~2年は、東京にいても驚く程外国人旅行者の方が増えました。
英語にご縁がないと思っている方も、2020年の東京オリンピックに向けて必要に迫られるような状況になるかもしれません。
しかし、「英語を勉強しよう!」と意気込んで始めてみても、やり方を間違えるとすぐ挫折をしてしまうことにもなりかねません。
今日は元外資系エアラインCAでエアラインスクールでも英語を教えている筆者が、私の英語習得の基礎ともなった効率の良い英語学習方法をお伝えしたいと思います。
英語学習はインプットから
英語の勉強を始める際、皆さんが先ず思い浮かべる事は「英会話スクールでネイティブの先生に教わる事」ではないでしょうか。
しかし、これは英語を基礎から始めようとする方にはお勧めできません。
なぜかと言うと、インプットがないのにアウトプットは不可能だからです。
通常、どこの英会話スクールも、英語だけを話すネイティブの先生がいて、ゲームなどを交えて楽しく会話をしながら教えてくれる、というのが一般的かと思います。
でも、少し考えてみてください。
基本的な文の構成を忘れてしまっている人が、どうやって他言語で会話をするのでしょうか。
片言での会話は可能かもしれませんが、英会話はアウトプットの場ですので、コミュニケーションと呼ばれるレベルの会話をするには、先ずはその手法を知ることが必要です。
このステップをなくして、いきなりネイティブの先生が教える英会話スクールに行ってしまうと、開始早々挫折をする可能性が高くなるので注意が必要です。
意外!?でも効果的な英語学習方法とは
では、 実際にこれからどのように英語学習を始めれば良いのでしょうか?
それは、「中学英語」をやり直すことです。
皆さんは今でも中学生時代の英語の教科書をお持ちでしょうか。
未だお家に保管をされている方はぜひ3年間分をまとめて押入れから持出して、一から見直してみてください。
教科書と言うと、学生時代の嫌な思い出が蘇ってしまう方もいらっしゃるかもしれません。
でも、もし皆さんが英語を基礎からやり直したいという想いをお持ちなのであれば、これ程効率的で良いテキストはないと考えています。
中学英語レベルの語学力があれば、ビジネスの場でも自分の考えや気持ちは充分に伝える事ができます。
旅行だけであれば、その半分も要らない位です。
テキストは地域によって異なるかと思いますが、私の場合は開隆堂出版が出している「Sunshine」を使用していました。
私の中学時代は大分前になりますので、定期的に最新版を入手するようにしていますが、日本の中学生が習う英語も昔と比べて大分生きた英語に近づいてきているな、と感じています。
さらに中学英語は、大人になって必要な総合英語力が身につく構成に成っているのです。
ちなみに私は、大学時代に留学するまでは英会話スクールにも塾にも通ったことがありません。
それでも、ここまで英語ができるようになったのは、中学英語を隅々までしっかりと学習しようという気持ちがあったからだと思っています。
そのため、今でも英語の相談を受けると、まずは中学英語からやり直すようにとアドバイスをさせていただいています。
英語学習の基本!中学英語で学べる全て
それでは、実際に中学時代の教科書を開くことで何が学べるのかを詳しく見てみたいと思います。
1. 文法
2. 単語
3. メール文の書き方
4. スピーチ、プレゼンの作り方
5. 挨拶・電話の一般的な決まり文句的会話
6. 数の言い方、アクセント、発音
いかがでしょうか。
これらの全てが分かれば、面接はもちろんの事ですが、ビジネスマンの方も立派にフロントで海外業務をこなせるのではないでしょうか。
実際に、1から6を網羅すると英語面接や海外業務で困る事はほぼなくなります。
どの英会話スクールに通うよりも、基礎固めをするには中学英語を振り返る事が一番効率的なのです。
隅々まで見直す事で、きっと数ヶ月後、英語力に自信がついている自分がいると思います。
但し、勉強をする際に注意したい事。
それは、中学英語レベルまでは日本人の先生に教わった方が良いという事です。
言語というのは、どうしてもその国特有の癖や傾向が出てしまいます。
同じ日本人として壁を乗り越えた日本人の先生に教わる事が一番の近道である事は間違いありません。
ネイティブの先生がいる英会話スクールは、最初覚え始めた英語をアウトプットする補助的な場として使う事が効果的です。
まずは始めてみましょう
まずは日本にいながら始める英語学習について書かせて頂きました。
「え、中学英語から?」と思われたかもしれませんが、これが遠回りのように見えて意外と近道。
英語学習に関してはたくさんの教材や情報が飛び交っていますが、やはりシンプルに学生時代の復習から始める事が一番の近道だと考えています。
中学校の英語教科書は各出版社から購入が可能ですし、中学英語を教わる先生が近くにいらっしゃらない方は、教科書ガイドと呼ばれる解説書も販売されているようですので併せて活用してみると良いかもしれません。
ぜひ、これらの身近なツールを活用して効率的な英語の習得に励んでください。