入所者とのトラブルで注目されていた「あけぼのばし自立研修センター」経営会社が破産

 クリアアンサー(株)(TSR企業コード298026058:、法人番号:5011101053550、新宿区住吉町1-16、設立2009(平成21)年7月、監物啓和社長)と関連のリアライズ(株)(TSR企業コード:024909904、法人番号:6010001184389)は12月23日、東京地裁から破産開始決定を受けた。破産管財人には田島正広弁護士(田島・寺西法律事務所、千代田区麹町5-2-1、電話03-5215-7355)が選任された。
 負債はクリアアンサーが債権者88名に対して1億5000万円、リアライズが債権者21名に対して約3500万円で、2社の負債合計約1億8500万円。

 クリアアンサーは、青少年の自立支援サービスを行っていた。新宿区内で「あけぼのばし自立研修センター」を運営し、主に自宅にこもりがちで社会的自立が困難な状態である人に対し、カウンセリングや入寮による自立サポートを行っていたほか、立ち食いそば店や弁当店の経営も行っていた。また、就労支援では都内をはじめ、埼玉や神奈川、熊本などの企業、農場などと提携し、研修生の名目で被支援者を斡旋していた。
 しかし、同社の職員による被支援者への暴力や支援サービスの内容が劣悪などが問題であったとして、2019年11月ごろからテレビなどのメディアで報じられた。その後、入所者の親族から訴訟を受けるなどのトラブルが表面化し、注目を集めていた。
 リアライズも青少年の就労支援を手掛けていたが、クリアアンサーに連鎖した。

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