レッズが秋山獲得への動きを本格化 入団なら初の日本人選手

動きが遅い外野手市場で次に契約を決めるのは、秋山翔吾になるかもしれない。MLBネットワークのジョン・ヘイマンによると、レッズは秋山との契約交渉を行っており、近日中にも契約が成立する可能性があるという。レッズはメジャー30球団のうちで唯一、日本人選手がプレイしたことのない球団となっており、秋山が入団すれば球団史上初の日本人メジャーリーガーが誕生する。

MLB公式サイトは秋山について、「31歳の秋山は、日本プロ野球の埼玉西武ライオンズで長年活躍してきた左打ちの外野手である」と紹介。「2019年シーズンは678打席で打率.303、20本塁打、出塁率.392、長打率.471をマークした」と今季の成績にも触れている。

レッズは現時点でニック・センゼルが正中堅手に予定されているが、秋山が加入することによりラインナップにいくつかの変更が加えられる可能性がある。センゼルを内野に戻すのであれば、一塁にジョーイ・ボットー、二塁にマイク・ムスターカス、三塁にエウヘニオ・スアレスがいるため、センゼルは遊撃の守備に挑戦することになるだろう(マイナーでは2018年に1試合だけ経験あり)。また、現時点で正遊撃手に予定されているフレディ・ギャルビスはトレード要員となる可能性が高い。

秋山を中堅に置いてセンゼルを右翼へ移すことも可能であり、その場合はレッズの外野手補強は秋山を獲得して終了ということになるだろう。現在、レッズはニコラス・カステヤーノス、マーセル・オズーナ、ヤシエル・プイーグといったフリーエージェントの外野手に興味を示していることが報じられている。

また、MLB公式サイトはパドレスも秋山の獲得に乗り出していることを伝えている。しかし、パドレスは今オフすでにトミー・ファム、トレント・グリシャムといった外野手を獲得しており、さらに秋山を獲得するのであれば、ウィル・マイヤーズをトレードで放出する動きが本格化することになりそうだ。

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