長崎北が初出場最優秀 九州高校演劇研究大会

九州大会で最優秀賞に輝いた長崎北高学芸部演劇班の芝居=宮崎県都城市総合文化ホール(同校提供)

 第61回九州高校演劇研究大会(九州高校演劇協議会など主催)が25、26の両日、宮崎県都城市であり、長崎県代表の県立長崎北高学芸部演劇班(3人)が、初出場で最優秀賞に輝いた。来年夏に高知県で開かれる第44回全国高校総合文化祭(第66回全国高校演劇大会)に唯一の九州ブロック代表として出場する。同じく県勢の創成館高は優秀賞(第2席)だった。
 長崎北高の演劇班は今年結成したばかり。メンバー3人は2年生で、顧問の福田耕教諭(47)と一緒に脚本を書いた創作劇「アルキメデス・スリッパー」を上演した。バス停を舞台に、生徒3人が勉強や部活、恋愛などについて真剣に、ユーモラスに会話を交わす青春ストーリー。生徒の個性が生かされた台本や軽妙な会話が評価されたという。
 生徒役の青木貴広さん(16)は「楽しんでもらうことだけを考えた。全国大会は未知の世界で不安もあるが、どの学校よりも笑いを取りたい」。福田教諭は「よく頑張ってくれた。素人らしいナチュラルさをうまく表現できた」と話した。
 県勢の九州大会最優秀賞は、1993年の純心女子高、2004年の瓊浦高、17年の創成館高に続き、2年ぶり4校目。今大会は九州・沖縄8県の予選を勝ち抜いた11校が出場。長崎北高は舞台美術賞、創成館高(塚原政司教諭脚本「数学旅行」)は創作脚本賞も受賞した。

© 株式会社長崎新聞社