「台風対応に全力、感謝」 職員にねぎらい 川崎市長

危機管理室の職員をねぎらう福田市長(中央)

 川崎市の福田紀彦市長は仕事納めの27日、市庁舎の各局を回り、職員の一年間の勤めをねぎらった。

 福田市長は午後に訪れた危機管理室で「台風19号での対応を含め、365日24時間体制で市民を守っている部署。精神的にも体力的に非常にきつい一年だったと思う。特に台風の発生以降、全力を挙げて皆で取り組んできたことにあらためて敬意と感謝をしたい」と述べた。

 台風19号では豪雨の影響で多摩川の水位が上昇し、泥水が排水管を逆流して住宅街などにあふれ出た。市内の床下・床上浸水など物的被害の件数は2771件に上っている。

 福田市長は「これから検証をしっかりと行い、課題を抽出して、次に備えることが市民への責任」と強調。「想像力を何倍にも膨らませ、あらゆる場面を想定して備えていくことに皆さんの英知を結集していただきたい」と呼び掛けた。

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