10月12日、台風19号が県内に接近。各地で記録的な大雨となりました。13日の未明、長野市穂保の千曲川の堤防が決壊しました。
(リポート)
「堤防が決壊し、住宅地に濁流が流れこんでいます」
支流の氾濫も含め長野市内は約4000棟が被害にあいました。
(リポート)
「新幹線が完全に水に浸かっています」
新幹線車両センターも浸水しました。
千曲川流域の広い範囲に爪痕を残し、住宅被害は全県で8952世帯に上りました。(全壊1079世帯 半壊2653世帯)
また、5人が犠牲となりました。
三石たか枝さん:
「どんなにお父さんに会いたいと思っても会えないし、さみしさがこみ上げてくる」
佐久市の三石たか枝さん(70)は、夫・量正さんを失いました。たか枝さんは返信はないとわかりながらも今も量正さんの携帯電話にメールを送り続けています。
三石たか枝さん:
「あんまりくよくよしないでがんばれよと言っているのかなと思ったりして。お父さんはここにいるんだと思って頑張らないと」
商工業や農業にも大きな被害が生じました。(被害額 商工業806億円 農業613億円)
被災直後から全国から多くのボランティアが集まり復旧に向け作業に当たりました。
ボランティア:
「土の中にいるような生活から早く元の生活に戻れるように」
被災した住民:
「自分の力じゃとてもできない。ボランティアさんの力がなければできない。もう感謝に堪えない」
“ONE NAGANO”を合言葉にこれまでに延べ6万8000人余りが活動しました。年内の受け入れは一旦終わり、 新年は1月10日に再開予定です。
長野市では10月13日時点で50ヵ所以上の避難所に6100人余りが身を寄せました。その後、自宅へ戻ったり仮設住宅やみなし仮設への入居が進むなどして今月20日に全ての避難所が閉鎖されました。