世界には面白い空港が!
飛行機で旅をするときに必ず利用する空港。世界各国の旅行者が行き来し、利便性や衛生面での向上を各国競い合う世界空港ランキングなどが毎年発表されますね。
私はキャビンアテンダントという仕事柄、そしてプライベートでも旅行が趣味なので、いろいろな国の空港を利用したことがあります。
仕事中は、お客様には見えない通路を使用して乗務する飛行機へ乗り込んだりするので空港の裏側も見てきました。世界には日本の空港からは想像できないような変わった空港も存在します。
今回は外資系キャビンアテンダントが選ぶとっておきの世界の珍しい空港を紹介します。
エルニド リオ空港(フィリピン パラワン諸島)
フィリピンの秘境 エルニド(El Nido)にある楽園の入り口のような空港です。
日本からはマニラ経由で、マニラからはエルニド リゾート利用者専用の航空会社が運行する国内線にて約1時間15分のフライトです。1日に数便しか出ていないので旅行の計画を立てるときに気をつけてください。
航空会社はAir Swift航空(旧 ITI航空)です。私が利用したのはITI航空のときでした。
マニラ空港に到着し、エルニド行き専用のターミナルに移動します。ターミナルと言ってもオフィスのようなところです。
軽食やドリンクもロビーに用意されているので出発前にゆっくりできます。
なんと搭乗券は木製!
約1時間15分のフライトでエルニド リオ空港へ到着。
私もこのような美しいリゾート路線のキャビンアテンダントになりたいな、と思ってしまいました。
ターミナルに向かうバスです。
そしてこちらが空港ターミナルです。
現地の方たちが楽器で演奏しながら歌を歌って迎えてくれます。
日本の空港のイメージからはかけ離れていますよね。
こちらが空港ラウンジから見える景色です。
ちなみに、エルニド空港から出発時にXレイの検査の機械がありません。係員が荷物を一つ一つ開けて検査します。
危険物があるかを検査するのはもちろんですが、サンゴなど自然の物をお土産として持ち帰ろうとする観光客が多いようです。環境破壊になるので、美しい思い出は心の中に収め持ち帰りましょう。
エルニドはフィリピンの秘境と言われており、サンゴ礁の青い海と笑顔いっぱいの現地の人に出会うことができます。
帰りのタクシー(トゥクトゥク)の運転手さんが片言の英語で「この空港は拡張工事が行われていて、今現在はプロペラ機しか到着できない大きさだけど、これからはジェット機が到着できるようになるよ。」と話をしてくださいました。
ジェット機が到着できることは観光経済の発展にはいいかもしれませんが、"秘境"ではなくなってしまうかもしれませんね。
ぜひ、近い将来訪れてみてください。
カトマンズ トリブバン空港 国内線(ネパール カトマンズ)
ネパール カトマンズのトリブバン空港の国際線ではなく国内線ターミナルの紹介をします。
トリブバン空港は空港ランキングワースト10に常にランキングされている空港です。
このときは、カトマンズから国内線で仏教の開祖・釈迦の生誕地であるルンビニへ行きました。
こちらが手書きの搭乗券です。利用した航空会社はブッタ エアー。
屋台のようなチェックインカウンターで荷物を預けます。
正直にお話すると、初めて飛行機に乗っていて怖いと思いました。
カトマンズの空港は高い山に囲まれていて天候も変わりやすい為、経験のあるパイロットでも離着陸するのが大変難しい空港の一つだと言われています。
友人に「ブッタエアーが墜落したら神様(仏様)はいないから大丈夫」と言われ勇気を持って旅することができました。
ルンビニ バイラワ空港 (ネパール)
仏教の八大聖地の一つでもあるネパール ルンビニ。
この空港も屋台のようなチェックインカウンンターです。預けた荷物が無事に手元に戻るか心配になります。
ネパール国内線にはブッタエアーとイエティ航空があります。
イエティ航空は、ヒマラヤ山脈に住むと言われている未確認動物がキャラクターの航空会社です。
こちらが荷物を計量する計量器、体重計のようですね。
出発ロビーの椅子で休んでいる猫がいたり、自由な雰囲気です。
お茶でも飲みながら出発時刻まで待とうかと思いましたが、こちらが空港に一つしかない売店です。
食事は空港に着く前に済ませてくださいね。
カトマンズ トリブバン空港 国内線ターミナルへ無事帰着!
こちらが預けた荷物を受け取る場所です。
ターンテーブルでベルトコンベアにのってきた自分の荷物を受け取ることはありません。
手動です。
もたもたしていると誰かに荷物を盗まれてしまうかもしれない!という気持ちになりながら自分の荷物を探して受け取ります。
空港は冒険への出発地!
国の玄関口である空港では、国によっていろいろな風景を見ることができます。
セキュリティがしっかりしている空港もあれば、そうでない空港もあります。
一歩日本を出ればそこは外国です。自分の身は自分で守りながら冒険してみてください。
今ままで見たことのないびっくりするような光景を見ることができたり、人の優しさに感謝する出来事もあるかもしれません。
空港は冒険への出発地ですね!