【年の瀬の被災地】大みそかに“復興願う鐘つき” 濁流で寺の本堂やお墓が… 延べ3000人以上のボランティアが復旧作業 長野

 千曲川の堤防決壊場所から近い妙笑寺。

被災した妙笑寺の本堂 (長野市 12月25日)

 堤防が決壊したあの日、大量の濁流が寺を飲み込みました。本堂やお墓...。大きな被害を受けました。

(当時) 妙笑寺・笹井妙音さん:

「結局、何も残らなくなっちゃって、柱と屋根だけが残って最終的にはマイナスの部分からの出発ですけどこれから少しずつ立て直したいなと」

 その後、寺の再建へ向け、延べ3000人以上のボランティアが復旧作業にあたりました。

 25日に訪ねて見ると...。

妙笑寺・笹井妙音さん:

「うれしいです。やっとここまで来ました、床は抜けていて整いませんけど皆さんにお参りしていただける状況になれたかなと」

 流された鐘や木魚も使えるようになりました。大晦日には、復興への期待も込めて鐘をつく予定です。

妙笑寺・笹井妙音さん:

「みなさん新しい年はいい年であってほしい。二度と起こってほしくないなという思いでいっぱいで新しい芽が出てくるように。復興の1歩2歩3歩と前進できればいいかなと」

© 株式会社長野放送