民家で高齢夫婦が死亡 夫が妻の首絞め、殺虫剤飲んだか

 28日午後5時5分ごろ、大和市南林間6丁目、無職男性(83)方で、男性と妻(82)が死亡しているのを、安否確認のために訪れた同市消防本部の消防隊員が発見した。大和署は男性が妻を殺害した後、自殺した無理心中の可能性が高いとみて調べている。

 署によると、男性は1階和室のこたつに入った状態であおむけに倒れておいた。殺虫剤を飲んで自殺したとみられる。妻は1階の別の和室で介護ベッドの上であおむけに倒れ、首にひものようなもので絞められたような跡があった。県警は31日に司法解剖し、詳しい死因を調べる。

 署によると、男性は妻と2人暮らし。妻は寝たきりの状態で認知症だったため、男性が介護していたという。連絡が取れないことを心配した長女(52)が男性宅を訪ねたところ、鍵が閉まっていたため、一緒にいた介護職の女性が110番通報した。

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