長崎県の大村湾でナマコ漁が最盛期を迎えている。今年は漁獲量が少なめといわれる中、西彼時津町浦郷の一瀬慎(まこと)さん(64)は「正月にナマコはつきもの。消費者が楽しみにしている」と漁に精を出す。
時津港内を中心に漁をする一瀬さん。水深7~8メートルの海底に下ろした専用の網を引きながら、ゆっくり前進した。約15分後に引き揚げると、落ち葉や泥に交じってアオナマコ5、6匹が入っていた。
「今日は気温が高め。入るかどうか分からんね」。一瀬さんによると、ナマコは海水温が低くなると泥の中から出てくるという。今後の寒さに期待しながら重い網を引き揚げていた。
大村湾のナマコは潮流の緩やかな環境で育ち、身が軟らかく風味があるのが特長。同町浦郷の大村湾漁協直売所で進物用に求めた長崎市の主婦(69)は「食感が良く、酢じょうゆでいただくとおいしい」と話していた。
大村湾ナマコ漁最盛期 直売所に買い物客の姿
- Published
- 2019/12/29 00:00 (JST)
- Updated
- 2019/12/30 10:13 (JST)
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