高校生が市議会で提案 地域課題の解決策考える「まつナビ」 松浦市長「実現できるか検討」

友田市長(右)から「市長賞」を手渡される百武さん=松浦市議会議場

長崎県松浦市志佐町の県立松浦高(中上徹校長)の2年生が地域の課題を調査し、解決策を考える「まつナビ」の市議会発表が24日、議場であり、生徒は市議や市幹部職員らを前に、若者らしいアイデアを提案した。
 「まつナビ」は生徒の問題解決能力を育む目的で毎年、2年生を対象に実施している市との協働教育活動。今年は101人が13班に分かれてフィールドワークなどに取り組んだ。発表には10日の校内発表会上位5班の生徒が臨んだ。
 市長賞に選ばれた12班(百武歩リーダー、8人)は制服に採用されている「松浦タータン」を活用した市のPRを提案。制服のスラックスを手掛けているエミネントスラックス(前田周二社長)とトートバッグやネックタオルなどを製作し販売したほか、市職員の名刺などに松浦タータンの採用も提案した。
 市議会議長賞の2班(小熊望リーダー、8人)は西九州道松浦インター周辺に道の駅「松浦海のふるさと館」の看板を設置し誘客増を図るプランを提案。看板のデザインや、費用はクラウドファンディングで賄うアイデアも示した。
 友田吉泰市長は「高校生の提案は関係部署で実現できるか検討したい」と話した。

© 株式会社長崎新聞社