「新春の雰囲気を」 湯河原町で有志が門松を作成

門松を手作りした湯河原町青少年指導委員会のメンバーら=JR湯河原駅

 新年を前に、湯河原町民有志が手作りした門松がJR湯河原駅の改札口前に飾られた。素材に地元の竹や松を使用。有志は「地元の子どもや観光客らに、湯河原の魅力や日本の伝統文化を知ってほしい」と期待している。

 門松はどちらも高さ約1.8メートル。砂を詰めたドラム缶を土台にし、松と竹を差し、下部をわらで巻いた。町内に名所があることや新元号の出典元となった万葉集の歌にちなみ、梅で装飾した。

 制作したのは、町青少年指導委員会(梅原雄蔵会長)のメンバー。30年以上前から、地元の竹を活用したたこ作りを続けており、令和初の正月に改めて和の文化を知ってもらおうと、町の玄関口に展示することにした。

 駅によると、1日平均約1万2千人が利用。曽我部敬駅長は「お客さんに新春の雰囲気を感じてほしい」と喜ぶ。門松は正月明けまで展示され、どんど焼きで燃やされる予定。

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