「海を保全しよう」 パラオ大統領、ヨットレース選手激励

参加選手を激励するトミー・レメンゲサウ大統領=横浜市金沢区のホテル

 太平洋の島国、パラオに向けて横浜港を29日にスタートする国際外洋ヨットレースの前夜祭が28日、横浜市金沢区のホテルで開かれた。パラオのトミー・レメンゲサウ大統領は「伝統と歴史ある横浜港を出港することに、これ以上の喜びはない」と語り、参加する7艇の選手らを激励した。

 「2019─2020 日本─パラオ親善ヨットレース」はパラオ独立25周年と横浜開港160周年を記念し、約2週間、年をまたいで3197キロをノンストップで帆走する。航行中、伴走する帆船などが海洋中を漂流するマイクロプラスチックを採取する。

 レメンゲサウ大統領はパラオの子どもたちが帆船に乗船することに触れて「調査は大変喜ばしい」とした上で「われわれを養う海を保全し、将来を守る責任を世界に示そう」と訴えた。

 7艇は29日午前11時半ごろに横浜・みなとみらい21(MM21)地区近くの横浜港に集結。横浜ベイブリッジに向けて航行し、正午ごろに橋の下を通過してスタートする予定。

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